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溺愛ウェディング
~林檎姫の淫らな蜜月~
京極れな イラスト/みなみ遥

キーワード: 西洋 淫具 甘々 お仕置き

伯爵家のレナルドと結婚した子爵令嬢アリス。レナルドは新妻の身体を隅々まで愛撫し、昼夜なく喘がせる。子供のころから彼に憧れていたアリスだったが、彼にとってこの結婚は、亡き父の遺言に従っただけなのでは…ということだけが気がかり。一方で気になる事件が起こって…!? 発売日:2014年6月3日 


 レナルドはいじわるな指先で愛液に濡れた花びらをくすぐると、そのままアリスの秘されたところにゆっくりと指を沈めた。
「あ……」
 わずかな異物感に、ぴくんとアリスの両脚がこわばった。
「や……、ゆ、指、入って……」
「そうだ。いやらしく濡れたアリスのなかに、俺の指が入ってる。きみのここはすごく熱いな。……それにしっかり吸いついてくる……。よく締まって……、こんなところに俺のを挿れたら、気持ちよすぎてすぐにいってしまいそうだ」
 レナルドはゆっくりと指を抜き差しして愛液に濡れた媚壁をこすり、アリスの性感を少しずつひらいてゆく。
「あ、あぁ……、ん、やめて……レナルド様……」
 アリスは自分のなかでうごめく彼の指を感じてうろたえる。けれど異物感は徐々に愛液に蕩けて心地よさに変わり、思わず甘い溜め息をこぼしてしまう。
「ミレーヌはこのあとジャンの寝室に連れ込まれ、みだらな性技に導かれて意識が飛ぶようなめくるめく絶頂を迎える。きみもここで体感してみたいか、アリス?」
 レナルドは低くて甘い声で誘いかけるように囁いてくる。
「ん……、いや……、こんなところでするのは……だめ……」
 アリスは書棚にすがるような体勢でいやいやをする。ここは図書室なのに。
「しっ……。静かにしていないと、ジェシーたちに気づかれてしまうよ」
 レナルドは警告とはうらはらに、思わせぶりな指遣いでアリスのなかをこすりたてる。衣擦れの音と愛液が混ざりあうクチュクチュという淫らな音が聞こえはじめ、はしたないと思うのにかえって興奮してしまう。
「だったら……、はぁ……んっ……、もうしないで……あぁっ……」
 アリスはこみあげる快感がたまらなくなって、書棚につかまったまま背をのけぞらせる。
「きみがこんなにもたくさん濡らして俺を誘うせいだ。……ほら、いやらしい蜜の音が聞こえるだろう?」
「はぁ、んっ、あ……、あっ、ああぁ……」
 レナルドが指先を沈めてぬぷぬぷと大胆に動かすので、なんとも淫靡な音がする。蜜洞をゆさぶられる振動と、レナルドの指の付け根に圧されて花芯までが刺激をうけ、アリスはえもいわれぬ快感におそわれる。
「あ、あ、もう、おねがい……、指、動かしちゃ……」
 アリスはどうにかなってしまいそうになって、背後から秘処に伸びたレナルドの腕を片手で押さえつける。
「どうしてこんなに濡れて気持ちいいのにいやがるんだ。かわいい声まで出てるのに」
「だって……恥ずかし……、はぁ、はぁ……」
 こんなところで秘処を弄られて感じてしまうなんて。
「俺もおなじだ。さっきからきみが色っぽすぎてずっと欲情しっぱなしだよ。きのうはせっかくの初夜なのに、おあずけを食らわされてしまったしな」
 レナルドは、腰を抱いていた手をアリスの首筋に這わせて横髪を退けると、桃色に色づいたアリスの耳朶にお仕置きと言わんばかりに軽くかみつくような口づけをほどこす。
「あ……ん……、ご、ごめんなさ……」
 甘い痛みに痺れて、アリスは首をすくめる。
「いいんだよ、アリス。……俺はきみの寝顔なら一晩中見ていても飽きない。ゆうべもきみとの脳内情事で存分に楽しんだから気にしないでくれ」
「ん……レナルド様の……変態……っ」
「そうだな。眠っているきみのここに俺のを突っ込んで、何度勝手に犯してしまおうと思ったことか。でもアリスの寝顔がかわいすぎてやめた」
 レナルドは剣呑な言葉とはうらはらな優しい口調で言いながらも、アリスの顎をとって顔をうしろをむかせると強引に唇をふさいだ。
「は……ふ……っ……」
 秘処を弄られ、唇をむさぼられて、アリスの五感はどんどん彼に支配されてゆく。
 レナルドは熱い舌でアリスの口内を淫らに愛撫してくる。アリスの理性はみるみる失われて、はしたなく舌で応えて彼を迎え入れてしまう。
「ああ、キスしだすととまらないな。今日こそは抱くよ、アリス。ゆうべの妄想をぜんぶ現実のものにさせてもらう。きみのここをもっと濡らして、いやらしいことをたくさん言わせて何度もいかせてやるから……」
 レナルドはいくらか攻撃的になって、秘処をもてあそぶ指の動きをいっそう大胆にする。
「ん……ふぅ……ぁふ……っ……」
 愛液に濡れた指の腹で花芯を押しまわされ、前庭の奥のあたりをぐりぐりとこすられ、蜜洞からはクチュクチュとは淫らな音が漏れる。
 唾液をからめあうような淫蕩な口づけと、性感を狙った指戯に翻弄されて、アリスはどんどん気持ちよくなってしまう。
「はふ……はあぁ……あ、だめ……、もう……しないで……」
 アリスは貪欲な口づけから逃れたくて顔をそむけ、前に向きなおる。
「いやだ。あと少しだけさわらせて。きのうはこんなふうにきみを愛撫したくてちっとも眠れなかったんだ。俺の指がここにふれると、きみがどんな顔をしてどんな声を出すのかもっと知りたい。いまからでいいから教えて?」
「んぁ……はぁ、あ、ん、あぁっ、そんなの……知らなくて……いいの……、いやなの……」
「そう、期待通りの甘くていい声だな。潤んだ瞳も色づきはじめたりんごのような頬も想像してたとおりだ。でもここだけは俺の予想よりもずっといやらしく濡れてる。ほら、こんなにも蜜をあふれさせて。アリスのからだは敏感で淫乱だな」
 レナルドの指の付け根には、アリスのなかからあふれた蜜がとろりと伝っている。
「や、いや……」
 アリスははしたない自分を見られた気がして恥ずかしくなり、涙目になってしまう。
「どうして。かわいい妻が感じやすい女で俺はすごくうれしいよ?」
「ん……あぁ……、もう……指、挿れちゃ、いや……、なか……さわったりしないで……」
 とどまるところを知らない淫らな指戯に、内腿がふるふると震える。
「こんなのただの前戯の練習だ。夜になったらもっとすごいのをここに挿れてやるから」
 レナルドが耳孔を舐めんばかりの距離で、熱い吐息とともに欲情を訴えてくる。
「あ、あ、あぁっ、だめ……、はぁ、はぁっ……」
「今日の夜はぜったいに待ってやらないよ。いやがったって、ここに俺のを咥えこませて、甘い声で啼かせてやるから。……ああ、でも、できればいますぐに見たいな。どうする、もうこのままここでしてもいい、アリス?」
「ん……、いや……、いや……」
 アリスは胸を激しく上下させて悶えながら、自分のからだがどうなるのかが怖くて弱々しくかぶりをふる。
 レナルドがこんなにもいじわるに攻めてくるのは、やっぱり例の強迫観念からなのだろうか。