東宮の恋合わせ
新枕は伽羅の香りに包まれて
涼原カンナ イラスト/風コトハ

右大臣の父を亡くし、筑前で暮らしていた絢子は、五年ぶりに都へ戻る。ある日、父の世話になったという公達・晴成が方違えで邸を訪れる。滞在中に起きた問題を解決した彼は、尼になるべきか悩む絢子を優しく励ます。ほどなく、絢子は叔父から「宮中に出仕せよ」と命じられた。東宮の望みだという。晴成へ惹かれる心を抑え出仕した絢子の前に現れた東宮は、なんと晴成だった! 「あなたを妻にする」と宣言する彼に、絢子は甘く口づけられ…?

配信日:2017年7月28日