TOP>文庫一覧>王女殿下の癒えない病キスでよくなる、、、、って本当ですか?
王女殿下の癒えない病
キスでよくなる、、、、って本当ですか?
しらせはる イラスト/三浦ひらく
ドルシー王国の姫・シェオルミーナは、かつて『王国のエメラルド』と呼ばれたほど、可憐な美貌を誇っていた。しかし、今は『砂漠の病』にかかってしまい、首筋から左の頬にかけて深紅のあざが散っており、感染を防ぐため、王家の狩り専用の森にある館に隔離されている。城から出る際、荷物に紛れていた謎の書きつけに病を治す方法が書かれており、それに従い、『精ある男の生き血』を求めるシェオルミーナは、森の中で謎めいた青年と出会い、シェオルミーナは彼の生き血を、彼はシェオルミーナの唇を狙うというゲームを一方的に始められてしまい…!? 配信日:2024年1月25日 


「おめでたい悩みだな」
「おめでたくないの、真剣なの。ユージーンだって大人なんだから、恋くらいしたことあるでしょう?」
「それはそうだ」
 シェオルミーナの目が点になった。
「あるの? ほんとに」
「あるよ。ほんとに」
「恋人がいるの? いつから? どこのひと?」
「興味を持ったのは一年前かな。この近くに住んでいる、可愛い女だよ」
 恋人を語るユージーンの表情はいつになく柔らかで、優しくて、嘘を言っているようには見えない。
(ユージーンに……恋人が……)
 なぜなのか体じゅうから力が抜けて、シェオルミーナは床にへたり込んでしまった。
「どうした? 大丈夫か」
 心配してくれるユージーンの手元を見あげ、言う。
「その刺繍、やっぱり返して」
「ほかのだれかに贈りたくなったのか?」
「あなたに……感謝のしるしに贈るつもりだったけど、恋人がいるなら、だめ。あなたの恋人が、血が染みた刺繍なんて持っていたら心配しちゃう」
「……」
「あとそれから、もうキスもだめ。いくらゲームのつもりでも、恋人を悲しませるようなことをしちゃだめだよ。それを言うなら、あなたがここにいるのだって……」
 眦が熱くなった。涙が勝手に溢れてくるのを止められない。
 シェオルミーナは包帯の手で瞼をぬぐった。
「……ごめんなさい。ありがとう、ユージーン。いままでここにいてくれてありがとう。あなたの料理とか、喋ることとか、とっても好きだった。わたしはもう大丈夫だから……膏薬塗りだって包帯だって、一人でちゃんとやるから、はやく恋人のところに帰ってあげて」
「…………」
 ユージーンはしばらく無言だったが、シェオルミーナの涙がおさまったころ、包帯頭にぽんと手を置いて、言った。
「なーんて、信じたのか?」
 軽い口調。シェオルミーナは瞬きして、ユージーンを見あげた。
 ユージーンはそらぞらしいくらいに明るい顔で、両手を広げた。
「俺に恋人がいるはずないだろう? そんな面倒なもの、つくる気はないし、恋人がいなくても女に不自由したことはない。なんだよ、泣いたりして、瞼に蠟のカスでもひっついていたのか?」
「な、泣いてないもん、もう」
「もしかして……」
 真っ赤な目を隠そうとして、うつむいたシェオルミーナに覆いかぶさるように抱きしめ、ユージーンが囁いた。
「やきもち?」
 胸がどきっとした。
「男に恋人がいてショックなのは、普通、そういう意味だよな。こんなに胸をどきどきさせているのは俺のためだって、うぬぼれていいのか」
 どきどき、という鼓動を確かめるように、ユージーンはシェオルミーナのガウンの袷に手を差し入れ、左胸の上に重ねた。包帯越しなのに、手のひらのものすごい熱さが伝わる。
「シェオルミーナ? あんたが俺に惹かれているって、うぬぼれさせてくれるのか」
(そんなんじゃないもん)
 ユージーンの囁きを、ぎゅっと目を閉じて聞いた。
 シェオルミーナがユージーンを好きになったりして、いいわけがない。だって自分はドルシー王国の跡取り王女だ。ユージーンは敵だった国の人だし、そもそも素性をよく知らないし、いつまで一緒にいてくれるのかわからない。
 けれど……優しい。
 病気になったシェオルミーナのそばにいてくれた、唯一のひと。
 キスがうまくて、料理も上手な、笑顔が素敵なひと。
「シェオルミーナ」
 ユージーンがうなじに唇を寄せ、囁く。左胸に重なった手の指が包帯をかき分け、胸のいただきを探りだし、指の腹でつまんだ。
 シェオルミーナの全身がふるっと震える。
「や……」
「すぐによくしてやる。あんたを困らせたりはしない」
 耳朶に唇が触れ、かりっと嚙んだ。
 くりくりといじられた胸の先っぽが、指が離れても形を変えない。ユージーンは、我慢できなくなったとでもいうように身を乗りだし、シェオルミーナのガウンの襟をつかんで、左右に開くと、ピンクの芽のように包帯から顔を覗かせた胸の先をぎらぎらした目で見つめ、唇をつけて吸った。
「あっ……!」
 キスをするときのように、舌先でピンクの先端を押し、くるくると転がして、唾液のなかで泳がせる。じんじんした痺れが内股まで響いて、思わず引き寄せた両膝のあいだに、彼が強引に腰を割り込ませて、ぐいっと圧しつけた。
「……ぁ!」
 先日よりもさらに硬く、大きく、熱くなった温石が衣服越しにわかった。シェオルミーナの内腿の痺れも、彼の熱さを感じたことでとろけるような火照りに変わる。火照りの中心が、ずくん、ずくん、と疼いて、彼を受け入れたい場所がここだと知らせているようだ。
(でも、だめだよ……わたしは王女で、自分に責任が、あ……)
 着衣で秘部を重ねたまま、ユージーンがゆっくりと腰をまわしだした。彼の温石のかたちがどんどんくっきりと伝わってくる。茹でたてのソーセージのようだが、先端のかたちが変わっている。くびれが深く、硬いところがあるらしい。そこがシェオルミーナの内股を搔くたび、ぞくぞくっと甘いくすぐったさを感じ、その感覚がどんどん積みあがった。
「ぅ……ふ、んっ……ぁ、は、ふ……っ、あ、あ!」
 声を我慢しているのに、鼻にかかった嬌声が洩れてしまう。
「ここが……いいのか?」
 シェオルミーナの敏感なところにユージーンも気づいたらしく、疼く入り口に熱をぴったり沿わせながら、先端のくびれを乙女の上で行き来させた。
「ん、ぅ、んっ……」
 背中が勝手に浮きあがり、彼を感じやすいようにしてしまう。シェオルミーナが体の両側に投げ出した両手を、ユージーンはそっと握りしめて、彼の背中へと導いた。
「俺にしがみつけ。一人で我慢したりしちゃあ、だめだろ」
「ユージー……ン」
 たくましい胸板。包まれていると、ハンモックよりも安心できる。しがみつく手に、きゅっと力がこもってしまう。
「あんたはどこまでも……可愛いな」
 頬にキスされ、顔をあげると、唇が重なった。
「ん」
 下肢は衣服越しだが、キスは生身だ。ユージーンの味を感じる。シェオルミーナは自ら彼に舌を絡ませて、吸い、唾液を飲みこんで、なおも顔を離さないように圧しつけた。
「っ……ぁあ、キスが上手になったぞ、お嬢さん」
「はぁ……ぁや、だめ、からかっちゃ……や、なの」
「……ああ、そうだ。いまは、そんな余裕、ない」
「ぁ……あ!」
 ユージーンの手が、改めてシェオルミーナの胸のふくらみを包みこみ、ピンク色の突起を指で転がした。
 そうしながら腰を動かし、さなぎを揺り起こすようにシェオルミーナの秘花を擦りあげる。
 じかに触って確かめたわけではないけれど、そこが湿り気を帯び、ふやけてきているように感じた。熱で溶かされたところを、なおも擦られると、大事な場所を閉ざす花びら同士が擦れあって、くちゅ、くちゅ、と濡れた刺激が自分のなかに伝わる。
「ぁ、ぁあ……ユージーン……もう、だめだよ……」
「いやなわけじゃないだろ?」
「でも、ダメ……も……熱……いの、これ以上……したら、怖い……ンっ」
 深いキスで訴えを遮られ、一言、
「顔、真っ赤だな」
 からかうような笑みが憎らしい。
「見えないでしょ。包帯しているんだから、ぁ、あぁ!」
 ぐいっと背中を抱いて起こされ、ユージーンをまたぐように座る格好になった。
 ユージーンの温石はいまや下穿きを突き破りそうなほど屹立している。逃げ場なく大きく開いたシェオルミーナの腿のあいだに、その硬い熱をぴったりと重ね、下から擦り上げる動きがはじまった。
「ぅん、んぁ、ゃ、ぁあ、燃えちゃう、ぁ、ぁあん!」
 ユージーンはキスで声を封じてくれず、代わりにピンクの胸の頂を唇に含み、吸う。
 ちゅぅ……と、かたちが変わりそうなくらいに吸いあげられ、びくびくびくっと痺れが下肢に伝わった。
「ぁあ!」
 振り落とされそうで、ユージーンの首に腕をまわす。
 痛いほど吸われたあとは、じっくりと舌で舐られる。焦らす感じが耐えきれなくなる頃、ユージーンはもういっぽうの胸の頂も包帯越しに探りあてて、指でくすぐり、しこってきたところをつまんで包帯から覗かせた。そちらにも舌先が近づく。
「やぁ……っ」