うちの上司が偽宦官で、後宮で秘密の溺愛生活しちゃってます
葉月エリカ イラスト/YUGE
後宮でお針子として働く凛玲(りんれい)に、占いによって皇帝から夜伽の指名が! だが、いざ本番というときに、高齢の皇帝は頓死してしまう。一夜とはいえお手つきとなれば皇帝の墓に一緒に入ることになるのだが、生娘である凛玲に同情してくれた美形宦官の耀颯(ようそう)は、宦官の変装をすればかくまってくれると言う。ありがたく受け入れたものの実は耀颯こそ偽宦官で、凛玲に対してムラムラする気持ちをぶつけてくるのだが…!? 配信日:2018年4月27日
葉月エリカ イラスト/YUGE
後宮でお針子として働く凛玲(りんれい)に、占いによって皇帝から夜伽の指名が! だが、いざ本番というときに、高齢の皇帝は頓死してしまう。一夜とはいえお手つきとなれば皇帝の墓に一緒に入ることになるのだが、生娘である凛玲に同情してくれた美形宦官の耀颯(ようそう)は、宦官の変装をすればかくまってくれると言う。ありがたく受け入れたものの実は耀颯こそ偽宦官で、凛玲に対してムラムラする気持ちをぶつけてくるのだが…!? 配信日:2018年4月27日
「本当にすみませんでした。あなたに嫌われたら、どうすればいいかわかりません」
「……適当なこと言わないでください」
「嘘じゃありません。凛玲が好きです。あなただけです」
真摯な言葉を重ねられるほど、胸がちくちくした。
(私だって……――)
とっさに拗ねてしまったけれど、耀颯を愛する気持ちに変わりはない。
家族にもう会えない今、凛玲のそばにいてくれるのは耀颯だけだ。偽りの人生を過ごさなければいけないこの先、ありのままの姿を見せられるのもおそらく彼だけ。
それは多分耀颯も同じで、欠落を埋め合うような関係かもしれないけれど、それ以上の絆もきっとある。
「――私も好きです」
息をついて告げると、耀颯が後ろから顔を覗き込んできた。
「許してくれるんですか?」
「はい。……仲直りです」
せっかくの休暇中に、つまらないことで喧嘩をした思い出を残したくない。
子供っぽい和解の提案に、耀颯はほっとしたように笑った。
眼差しだけで誘い合い、顔を寄せて唇を重ねる。
「ん――……」
頭を支えられ、首をひねりながらの接吻は、不自由だったが悪くなかった。
深くまで舌を差し入れられ、歯列を丹念に舐められる。凛玲のほうも耀颯の舌裏をくすぐれば、背後から手を回されて、胸をむぎゅっと摑まれた。
掌で先端を擦られながらたぷりたぷりと揺らされて、再び官能の種火が燃え上がる。
「ああ……はぁ、ん……あぁ……」
胸を揉まれ、乳首をひねられ。口づけを終えた耀颯の唇は肩甲骨の窪みに移り、首筋を這って、薄い皮膚にかぷりと嚙みついた。
「あなたの体は……どこもかしこも私を魅了して、堪らない」
「んんっ……」
仰け反ったところで、耀颯の片手が凛玲の下腹を柔らかく撫でた。
「もう準備はできていますよね」
「え……?」
「――仲直りしましょう」
言うと同時に、耀颯が腰を落とし、斜め上に向かってせり上げる。
いつもと違う角度から、秘口は大きく引き伸ばされて、太くたくましいものをにゅぷにゅぷと呑み込んでいった。
「んぁあああ……っ!」
肉襞が、耀颯の侵入に歓喜している。待ちわびていた剛直を味わいつくそうと、形を変えて勝手にうねる。
それでも、心は戸惑いのほうが大きかった。こんな体勢で繋がったことは、今までに一度もなかったから。
「耀颯様……や、こんな恰好……っ」
「すみません。部屋に行くまで我慢ができません」
もう逃がさないとばかりに、腰をぐっと引きつけられる。
上体が下がり、縁石に両手をついた凛玲は、怯えるように後ろを振り返った。
すっかり雄の顔になった耀颯と熱い視線が絡んで、欲情にかすれた声を聞いた。
「いきますよ」
「や、ちょっ……待って……やぁぁんっ………!」
ぐちゅんっ! と大きな衝撃が来て、奥の奥までねじ込まれる。そこだけひんやりした陰嚢が会陰を叩き、彼のものを根元まで咥えさせられていることがわかった。
杏の実ほどに膨張した亀頭で、粘膜という粘膜を掻き回そうとするように、耀颯はずんずんと動き出す。
「ああっ、あ、は、ふあぁ……っ!」
後ろからの刺激に慣れなくて、とっさに腰が引けてしまう。
耀颯はそれを許さずに、前に回した手で恥骨を押さえ、ついでに中指で花芽を押し回した。
「やぁぁっ、だめぇっ……!」
「嘘を言ってはいけませんよ。こんなに締めて、いいんでしょう? 私も、すごく――……っ」
肉棒をぱちゅんぱちゅんと打ちつけられて、愛液がどっと溢れた。
蜜壺をいっぱいにされているだけでも気持ちいいのに、快感に最も弱い一点をくりくりと刺激されては、とても抵抗できなくなる。
「ぁあ……耀颯さま……っ、ひ、ああ、ぁああ!」
――湯煙の中で、二匹の獣と化した男女が交合っている。
女のほうはだらしなく口を開けて涎を零し、腰から二つ折りになって尻を掲げて。
男のほうは女の背中にのしかかり、手加減など知らないように、猛った陽根でずちゅずちゅと女陰を挿し貫く。
「あっ、あ、いく……いくの、もう……!」
一緒がいい――達するのなら、耀颯と二人で。
そう思うのに、押し寄せてくる愉悦を逃すことはできなかった。耀颯のものに吸いつきながら絶頂を極めた蜜壺は、ひくんひくんと悲しげに、涙のような蜜をこぼしている。
「気づいていましたか、凛玲?」
どこか陶然と耀颯は言った。
「あなたが気をやると、子壺がぐっと下がって、広がった入り口が私の先端を食い締めるんです。私のものをたくさん飲ませてとねだるように……こうしている今も、きゅんきゅんと健気に絞り取ろうとして、最高に気持ちがいいですよ」
「そんなの、知らな……」
「それにね」
「――――!」
動きを止めていた雄茎を中でぐるりと回されて、声にならない声が洩れた。
「一度達してからのほうが、中の肉が柔らかくなって、なのにきつくて……このまま抱き潰してしまいたくなる」
「や、やぁっ、ひぁ、あ、んんんっ!」
やみくもな抽挿が、再び始まった。
ひとつ突かれるごとに視界が白み、愉悦を感じて体温が上がる。
全身に及ぶ痙攣が快感ゆえのものなのか、限界の先を知ってしまったらどうなるのかと恐怖に慄く震えなのか、自分ではもう区別がつかない。
「耀颯様……あっ、あっ、耀颯さまぁ……!」
「そんなふうに、名前を、呼ばれる、と」
律動に荒い息をつきながら、耀颯は疲れ知らずに凛玲を犯した。
「あなたがいっそう愛しくて、可愛くて……余計に滅茶苦茶にしたくなるんです……っ」
「はぁ、あ、あぁああああ――……!」
子宮口に嵌まった亀頭で円を描くように捏ねられて、それだけでまた達してしまう。今ならどこをどんなふうに触られても、失神してしまいそうだ。
耀颯はさらなる淫虐を仕掛けるように、凛玲の片脚を持ち上げた。
雄犬が用を足すときのようなあられもない恰好だが、気づいて恥じ入るよりも先に、広がった蜜口に男根を穿たれ、さらなる快楽の底に堕とされる。
「は、あ、ぁあぁっ、ひぃっ……!」
「こうすると、あなたを奥までじっくり可愛がれますね……ほら、また中がいやらしく蠢いて、私を吸い上げて離さない」
嬉しそうに囁かれたところで、まともな返事もできなかった。
耀颯が暴れるたびに湯が跳ねて、太腿や尻に飛沫がかかる。その刺激にすら背筋がしなり、夜気の中でふたつの乳首が痛いほどしこった。
これは極楽なのか、むしろ地獄の責め苦なのか。
終わりの見えない快楽に追い詰められ、喘ぎ泣いて見上げた夜空には、降りしきるような星が瞬いていた。
「……適当なこと言わないでください」
「嘘じゃありません。凛玲が好きです。あなただけです」
真摯な言葉を重ねられるほど、胸がちくちくした。
(私だって……――)
とっさに拗ねてしまったけれど、耀颯を愛する気持ちに変わりはない。
家族にもう会えない今、凛玲のそばにいてくれるのは耀颯だけだ。偽りの人生を過ごさなければいけないこの先、ありのままの姿を見せられるのもおそらく彼だけ。
それは多分耀颯も同じで、欠落を埋め合うような関係かもしれないけれど、それ以上の絆もきっとある。
「――私も好きです」
息をついて告げると、耀颯が後ろから顔を覗き込んできた。
「許してくれるんですか?」
「はい。……仲直りです」
せっかくの休暇中に、つまらないことで喧嘩をした思い出を残したくない。
子供っぽい和解の提案に、耀颯はほっとしたように笑った。
眼差しだけで誘い合い、顔を寄せて唇を重ねる。
「ん――……」
頭を支えられ、首をひねりながらの接吻は、不自由だったが悪くなかった。
深くまで舌を差し入れられ、歯列を丹念に舐められる。凛玲のほうも耀颯の舌裏をくすぐれば、背後から手を回されて、胸をむぎゅっと摑まれた。
掌で先端を擦られながらたぷりたぷりと揺らされて、再び官能の種火が燃え上がる。
「ああ……はぁ、ん……あぁ……」
胸を揉まれ、乳首をひねられ。口づけを終えた耀颯の唇は肩甲骨の窪みに移り、首筋を這って、薄い皮膚にかぷりと嚙みついた。
「あなたの体は……どこもかしこも私を魅了して、堪らない」
「んんっ……」
仰け反ったところで、耀颯の片手が凛玲の下腹を柔らかく撫でた。
「もう準備はできていますよね」
「え……?」
「――仲直りしましょう」
言うと同時に、耀颯が腰を落とし、斜め上に向かってせり上げる。
いつもと違う角度から、秘口は大きく引き伸ばされて、太くたくましいものをにゅぷにゅぷと呑み込んでいった。
「んぁあああ……っ!」
肉襞が、耀颯の侵入に歓喜している。待ちわびていた剛直を味わいつくそうと、形を変えて勝手にうねる。
それでも、心は戸惑いのほうが大きかった。こんな体勢で繋がったことは、今までに一度もなかったから。
「耀颯様……や、こんな恰好……っ」
「すみません。部屋に行くまで我慢ができません」
もう逃がさないとばかりに、腰をぐっと引きつけられる。
上体が下がり、縁石に両手をついた凛玲は、怯えるように後ろを振り返った。
すっかり雄の顔になった耀颯と熱い視線が絡んで、欲情にかすれた声を聞いた。
「いきますよ」
「や、ちょっ……待って……やぁぁんっ………!」
ぐちゅんっ! と大きな衝撃が来て、奥の奥までねじ込まれる。そこだけひんやりした陰嚢が会陰を叩き、彼のものを根元まで咥えさせられていることがわかった。
杏の実ほどに膨張した亀頭で、粘膜という粘膜を掻き回そうとするように、耀颯はずんずんと動き出す。
「ああっ、あ、は、ふあぁ……っ!」
後ろからの刺激に慣れなくて、とっさに腰が引けてしまう。
耀颯はそれを許さずに、前に回した手で恥骨を押さえ、ついでに中指で花芽を押し回した。
「やぁぁっ、だめぇっ……!」
「嘘を言ってはいけませんよ。こんなに締めて、いいんでしょう? 私も、すごく――……っ」
肉棒をぱちゅんぱちゅんと打ちつけられて、愛液がどっと溢れた。
蜜壺をいっぱいにされているだけでも気持ちいいのに、快感に最も弱い一点をくりくりと刺激されては、とても抵抗できなくなる。
「ぁあ……耀颯さま……っ、ひ、ああ、ぁああ!」
――湯煙の中で、二匹の獣と化した男女が交合っている。
女のほうはだらしなく口を開けて涎を零し、腰から二つ折りになって尻を掲げて。
男のほうは女の背中にのしかかり、手加減など知らないように、猛った陽根でずちゅずちゅと女陰を挿し貫く。
「あっ、あ、いく……いくの、もう……!」
一緒がいい――達するのなら、耀颯と二人で。
そう思うのに、押し寄せてくる愉悦を逃すことはできなかった。耀颯のものに吸いつきながら絶頂を極めた蜜壺は、ひくんひくんと悲しげに、涙のような蜜をこぼしている。
「気づいていましたか、凛玲?」
どこか陶然と耀颯は言った。
「あなたが気をやると、子壺がぐっと下がって、広がった入り口が私の先端を食い締めるんです。私のものをたくさん飲ませてとねだるように……こうしている今も、きゅんきゅんと健気に絞り取ろうとして、最高に気持ちがいいですよ」
「そんなの、知らな……」
「それにね」
「――――!」
動きを止めていた雄茎を中でぐるりと回されて、声にならない声が洩れた。
「一度達してからのほうが、中の肉が柔らかくなって、なのにきつくて……このまま抱き潰してしまいたくなる」
「や、やぁっ、ひぁ、あ、んんんっ!」
やみくもな抽挿が、再び始まった。
ひとつ突かれるごとに視界が白み、愉悦を感じて体温が上がる。
全身に及ぶ痙攣が快感ゆえのものなのか、限界の先を知ってしまったらどうなるのかと恐怖に慄く震えなのか、自分ではもう区別がつかない。
「耀颯様……あっ、あっ、耀颯さまぁ……!」
「そんなふうに、名前を、呼ばれる、と」
律動に荒い息をつきながら、耀颯は疲れ知らずに凛玲を犯した。
「あなたがいっそう愛しくて、可愛くて……余計に滅茶苦茶にしたくなるんです……っ」
「はぁ、あ、あぁああああ――……!」
子宮口に嵌まった亀頭で円を描くように捏ねられて、それだけでまた達してしまう。今ならどこをどんなふうに触られても、失神してしまいそうだ。
耀颯はさらなる淫虐を仕掛けるように、凛玲の片脚を持ち上げた。
雄犬が用を足すときのようなあられもない恰好だが、気づいて恥じ入るよりも先に、広がった蜜口に男根を穿たれ、さらなる快楽の底に堕とされる。
「は、あ、ぁあぁっ、ひぃっ……!」
「こうすると、あなたを奥までじっくり可愛がれますね……ほら、また中がいやらしく蠢いて、私を吸い上げて離さない」
嬉しそうに囁かれたところで、まともな返事もできなかった。
耀颯が暴れるたびに湯が跳ねて、太腿や尻に飛沫がかかる。その刺激にすら背筋がしなり、夜気の中でふたつの乳首が痛いほどしこった。
これは極楽なのか、むしろ地獄の責め苦なのか。
終わりの見えない快楽に追い詰められ、喘ぎ泣いて見上げた夜空には、降りしきるような星が瞬いていた。