引きこもり伯爵は花嫁育成に全霊を注ぐ
あまおう紅 イラスト/蔀シャロン
平民の娘・ミレーネは父親に借金の形として売られ、青年伯爵ウォルフが所有する城から一歩も出ない生活を送ることに。数年後、美しく成長したミレーネは城を脱走し、人さらいに襲われかけたところを危うくウォルフに助けられるが、ひどく怒られ、淫らなお仕置きをされてしまう。それでも外へ出たいミレーネは、想いを寄せてくる青年を利用しようとしたり、城へ来た王太子に助けを求めたりするが、次第にウォルフの不器用な優しさに気づき…? 配信日:2020年1月31日
あまおう
平民の娘・ミレーネは父親に借金の形として売られ、青年伯爵ウォルフが所有する城から一歩も出ない生活を送ることに。数年後、美しく成長したミレーネは城を脱走し、人さらいに襲われかけたところを危うくウォルフに助けられるが、ひどく怒られ、淫らなお仕置きをされてしまう。それでも外へ出たいミレーネは、想いを寄せてくる青年を利用しようとしたり、城へ来た王太子に助けを求めたりするが、次第にウォルフの不器用な優しさに気づき…? 配信日:2020年1月31日
「……そろそろ頃合いかもしれないな」
「え?」
「男がおまえに何を望むのかを、学び始めてもいいかもしれない」
「それって……どういう……」
自分を見据えるウォルフの目が、どことなく恐ろしい。
思わず逃げようとしたものの、にぎられていた手を引っ張られ、気づけば彼の腕の中にいた。
「や……っ」
反射的に硬くなった身体が、深く抱きしめられる。しーっ、と低い声が耳元で言う。
「ほんのさわりだけだ。恐くない」
落ち着かせようとしているのかもしれないが、逆効果だった。ミレーネの心臓は、すでに大騒ぎをしている。
(な、……なにを、する気、なの……?)
自分を包み込む、たくましい身体の感触に心臓がドキドキする。顔に熱が集まり、わけがわからなくなってしまう。
抱きしめられて硬直していたミレーネを、彼は寝台の上に横たえてきた。
そしてドレス越しに上半身をなでまわしてくる。
青灰色の瞳でじっと見下ろしながら、意味ありげになでてくる手の動きは悩ましく、ミレーネはますます顔が熱くなるのを感じた。
おまけに息が上がってくる。
「…………っ」
しかしウォルフのほうはと言えば、あくまで冷静に告げてきた。
「細いな。もう少し食べて肉をつけろ」
「……は?」
「こんなに華奢では、さわっていても楽しくない」
「なら止めなさいよ……っ」
勝手なことを言う相手に言い返し、ミレーネはどっと緊張が解けてしまう。
寝返りを打つ形で逃げようとすると、腕をつかんで引き戻された。
「誰が止めると言った?」
「――――」
そのまま、傍若無人な手はドレス越しに脇腹をなでてくる。
「あ……」
くすぐったさに身をよじると、追いかけるように手は背中へ移っていった。
「いや……っ」
背骨をなぞるように這う手のひらの感触に、身体が火照る。
はぁはぁと、恥ずかしいほど息づかいが荒くなる。
しばらくすると、彼は背中で編み上げる形になっていた胴衣の紐をするりと解いた。そしてゆっくりと開いていく。
「待って……」
そんなことをしたら――という予想に違わず、ほどなくミレーネの胴衣はたくし下ろされ、コルセットをのぞかせる姿にされてしまった。
すると彼はさらに、身体の下にすべりこませた手で、コルセットまでもゆるめてくる。
「やっ、やめて……っ、何をするの!?」
ミレーネは、あわてて両腕を交差して丸くなった。
恥ずかしい場所を見られそうになり、必死に抵抗する。するとあろうことかウォルフは、ミレーネの両手首を包帯の上からつかみ、強い力で左右に開かせた。
「おとなしくしろ。あの男達が、おまえに何をしようとしていたのか教えてやる」
「――――……っ」
脱げかけたドレスの中、無防備に晒された裸の胸が、彼に見られてしまう。
白い丘のみならず、淡いピンク色に染まった中心まで、すべてが晒されている。ふくらみは、まだささやかなものだ。
(恥ずかしい……っ)
乱れた息に上下する胸を、まるで品定めでもするかのように見つめられ、ミレーネの頬が上気する。
「どうせ……期待外れだって思ってるんでしょ……」
かろうじて強気につぶやくと、彼は大まじめに応じた。
「心配するな。あと少しすれば、もっと育つ」
「無神経な男……!」
「男が揉むと、大きくなるらしいぞ」
「もっ、揉む……っ?」
「そう。男は、女の胸のやわらかさを感じたがるものだ。つまりここを揉んだり、舐めたり、吸ったりするようになる」
「い……」
思わず彼が自分の胸を揉む光景を想像しそうになり、あわてて頭を振る。
「いやらしいことを言わないで……っ」
しかしその想像は、ほどなく現実になった。
「女は――」
ウォルフは無遠慮にミレーネの胸にふれてくる。
男にしては細くて長い指が、薄紅色の部分にふれ、ツ……と円を描くようになぞる。
ミレーネはびくりと肩をふるわせ、息を詰めた。
「…………っ」
「女はここをいじられると感じるらしい。つまんだり舐めたりすると、硬くして歓ぶ」
「そんなことをされても、うれしくなんかないわ!」
真っ赤になった顔を背けて言い張る。
「どうかな」
彼はわけ知り顔でつぶやくと、ミレーネの胸の中心を、人差し指の指先でいじりまわした。
と、不思議なことにそこがうずうずし始め、それまで平らかだった部分が、ぷっくりと膨らんでくる。
彼はすかさずその部分をつまみ、くりくりと扱いた。
「硬くなってきたぞ」
「ぁ、いや……っ」
つままれた部分に、ひどく妖しい感覚が生じ、身をよじる。
しかし指は悪戯を止めなかった。固くなった部分をつまんだまま、指の腹で左右に転がし続ける。
すると次第にそこは熱くなり、きゅうっと疼き始めた。
「はぁ……」
凝った頂をこりこりと潰され続けるうち、身体の芯に火がつくような愉悦を覚え、息が熱くなる。
思わず喘いだミレーネの、はしたない顔に引き寄せられるように、彼はさらに、乳首に口づけてきた。
「あっ……、やだ――……っ」
想像をはるかに超える卑猥な刺激に、ミレーネはふるえる手で彼の頭を押しやろうとする。しかしその手には、まったく力が入らなかった。
唾液でぬるついた舌に舐められ、そこはますます硬くきゅっと縮こまる。
刺激に尖った粒を、彼は口の中で、ゆったりと丹念に舐め転がした。
ぬるついた粘膜に擦られる感覚は卑猥にすぎ、背筋がぞくぞくする。
「ん、……んっ、や、……いやぁ……っ」
ねとねとと舐めまわす舌から逃れようと、左右に身悶えれば、彼は体重をかけて押さえこみ、小さな実をますます熱を込めてしゃぶってきた。
「やあぁ……っ」
動けなくなったミレーネは、甘ったるい声を張り上げる。
逃げられないまま、信じられないほど敏感になった突起を、溶けてしまうのではないかと思うほど長い時間をかけて、じっくりと舐られる。
逃しようのない官能に追い立てられ、ミレーネの腰のあたりがずぅんと痺れた。気持ちよくてたまらない。
胸の頂から、ねっとりとした愉悦が湧きだし、身の内に溜まっていく。
気がつけば、引き結んでいたはずの口は切なく息をこぼし、はしたない声を漏らしている。
「……はぁっ、……ぁ、やっ、……やだぁ……っ」
「さえずるときはイイ声じゃないか」
ウォルフは上機嫌で言った。
「いつも憎まれ口ばかりで、可愛げないのに」
ミレーネは涙をにじませ首を振った。
自分が信じられない。
(胸を舐められるのが、こんなに気持ちいいだなんて……っ)
ひくひくと上体が勝手に動いてしまう。
思いもよらない愉悦があふれ出し、身体の芯からとろとろにしていく。
「ふぁ……」
初めての快楽に蕩けた顔を見下ろし、彼は反対側の乳首に移る。
「もっと声を聞かせろ」
「ぁっ、ぁっ……やぁぁ……っ」
まだ柔らかい突起を育てるように、ねろねろとそこばかりを舐られ、甘い旋律が湧き出す。
身体が熱くてたまらない。
ベッドの上にいるというのに、どこかへ落ちていきそうな気分になり、気がつけばウォルフのシャツを強く握りしめていた。
彼はと言えば、ミレーネの胸を舐めまわしながら、反対側の胸をやわやわと揉んでいる。
大きく育てるつもりなのか、まだささやかなふくらみを手のひらで包み込み、根元から揉み上げるようにして執拗に捏ねまわしてくる。
汗ばんだ柔らかい肉がつかまれ、彼の指の動きにむにゅむにゅと形を変える様を見ているだけで、恥ずかしさのあまり眩暈がした。
しかし丹念な手戯の末にふくらみは芯から揉みほぐされ、身体の奥が卑猥に疼いてたまらなくなる。
「は……あ、ぁっ……いや……っ」
「え?」
「男がおまえに何を望むのかを、学び始めてもいいかもしれない」
「それって……どういう……」
自分を見据えるウォルフの目が、どことなく恐ろしい。
思わず逃げようとしたものの、にぎられていた手を引っ張られ、気づけば彼の腕の中にいた。
「や……っ」
反射的に硬くなった身体が、深く抱きしめられる。しーっ、と低い声が耳元で言う。
「ほんのさわりだけだ。恐くない」
落ち着かせようとしているのかもしれないが、逆効果だった。ミレーネの心臓は、すでに大騒ぎをしている。
(な、……なにを、する気、なの……?)
自分を包み込む、たくましい身体の感触に心臓がドキドキする。顔に熱が集まり、わけがわからなくなってしまう。
抱きしめられて硬直していたミレーネを、彼は寝台の上に横たえてきた。
そしてドレス越しに上半身をなでまわしてくる。
青灰色の瞳でじっと見下ろしながら、意味ありげになでてくる手の動きは悩ましく、ミレーネはますます顔が熱くなるのを感じた。
おまけに息が上がってくる。
「…………っ」
しかしウォルフのほうはと言えば、あくまで冷静に告げてきた。
「細いな。もう少し食べて肉をつけろ」
「……は?」
「こんなに華奢では、さわっていても楽しくない」
「なら止めなさいよ……っ」
勝手なことを言う相手に言い返し、ミレーネはどっと緊張が解けてしまう。
寝返りを打つ形で逃げようとすると、腕をつかんで引き戻された。
「誰が止めると言った?」
「――――」
そのまま、傍若無人な手はドレス越しに脇腹をなでてくる。
「あ……」
くすぐったさに身をよじると、追いかけるように手は背中へ移っていった。
「いや……っ」
背骨をなぞるように這う手のひらの感触に、身体が火照る。
はぁはぁと、恥ずかしいほど息づかいが荒くなる。
しばらくすると、彼は背中で編み上げる形になっていた胴衣の紐をするりと解いた。そしてゆっくりと開いていく。
「待って……」
そんなことをしたら――という予想に違わず、ほどなくミレーネの胴衣はたくし下ろされ、コルセットをのぞかせる姿にされてしまった。
すると彼はさらに、身体の下にすべりこませた手で、コルセットまでもゆるめてくる。
「やっ、やめて……っ、何をするの!?」
ミレーネは、あわてて両腕を交差して丸くなった。
恥ずかしい場所を見られそうになり、必死に抵抗する。するとあろうことかウォルフは、ミレーネの両手首を包帯の上からつかみ、強い力で左右に開かせた。
「おとなしくしろ。あの男達が、おまえに何をしようとしていたのか教えてやる」
「――――……っ」
脱げかけたドレスの中、無防備に晒された裸の胸が、彼に見られてしまう。
白い丘のみならず、淡いピンク色に染まった中心まで、すべてが晒されている。ふくらみは、まだささやかなものだ。
(恥ずかしい……っ)
乱れた息に上下する胸を、まるで品定めでもするかのように見つめられ、ミレーネの頬が上気する。
「どうせ……期待外れだって思ってるんでしょ……」
かろうじて強気につぶやくと、彼は大まじめに応じた。
「心配するな。あと少しすれば、もっと育つ」
「無神経な男……!」
「男が揉むと、大きくなるらしいぞ」
「もっ、揉む……っ?」
「そう。男は、女の胸のやわらかさを感じたがるものだ。つまりここを揉んだり、舐めたり、吸ったりするようになる」
「い……」
思わず彼が自分の胸を揉む光景を想像しそうになり、あわてて頭を振る。
「いやらしいことを言わないで……っ」
しかしその想像は、ほどなく現実になった。
「女は――」
ウォルフは無遠慮にミレーネの胸にふれてくる。
男にしては細くて長い指が、薄紅色の部分にふれ、ツ……と円を描くようになぞる。
ミレーネはびくりと肩をふるわせ、息を詰めた。
「…………っ」
「女はここをいじられると感じるらしい。つまんだり舐めたりすると、硬くして歓ぶ」
「そんなことをされても、うれしくなんかないわ!」
真っ赤になった顔を背けて言い張る。
「どうかな」
彼はわけ知り顔でつぶやくと、ミレーネの胸の中心を、人差し指の指先でいじりまわした。
と、不思議なことにそこがうずうずし始め、それまで平らかだった部分が、ぷっくりと膨らんでくる。
彼はすかさずその部分をつまみ、くりくりと扱いた。
「硬くなってきたぞ」
「ぁ、いや……っ」
つままれた部分に、ひどく妖しい感覚が生じ、身をよじる。
しかし指は悪戯を止めなかった。固くなった部分をつまんだまま、指の腹で左右に転がし続ける。
すると次第にそこは熱くなり、きゅうっと疼き始めた。
「はぁ……」
凝った頂をこりこりと潰され続けるうち、身体の芯に火がつくような愉悦を覚え、息が熱くなる。
思わず喘いだミレーネの、はしたない顔に引き寄せられるように、彼はさらに、乳首に口づけてきた。
「あっ……、やだ――……っ」
想像をはるかに超える卑猥な刺激に、ミレーネはふるえる手で彼の頭を押しやろうとする。しかしその手には、まったく力が入らなかった。
唾液でぬるついた舌に舐められ、そこはますます硬くきゅっと縮こまる。
刺激に尖った粒を、彼は口の中で、ゆったりと丹念に舐め転がした。
ぬるついた粘膜に擦られる感覚は卑猥にすぎ、背筋がぞくぞくする。
「ん、……んっ、や、……いやぁ……っ」
ねとねとと舐めまわす舌から逃れようと、左右に身悶えれば、彼は体重をかけて押さえこみ、小さな実をますます熱を込めてしゃぶってきた。
「やあぁ……っ」
動けなくなったミレーネは、甘ったるい声を張り上げる。
逃げられないまま、信じられないほど敏感になった突起を、溶けてしまうのではないかと思うほど長い時間をかけて、じっくりと舐られる。
逃しようのない官能に追い立てられ、ミレーネの腰のあたりがずぅんと痺れた。気持ちよくてたまらない。
胸の頂から、ねっとりとした愉悦が湧きだし、身の内に溜まっていく。
気がつけば、引き結んでいたはずの口は切なく息をこぼし、はしたない声を漏らしている。
「……はぁっ、……ぁ、やっ、……やだぁ……っ」
「さえずるときはイイ声じゃないか」
ウォルフは上機嫌で言った。
「いつも憎まれ口ばかりで、可愛げないのに」
ミレーネは涙をにじませ首を振った。
自分が信じられない。
(胸を舐められるのが、こんなに気持ちいいだなんて……っ)
ひくひくと上体が勝手に動いてしまう。
思いもよらない愉悦があふれ出し、身体の芯からとろとろにしていく。
「ふぁ……」
初めての快楽に蕩けた顔を見下ろし、彼は反対側の乳首に移る。
「もっと声を聞かせろ」
「ぁっ、ぁっ……やぁぁ……っ」
まだ柔らかい突起を育てるように、ねろねろとそこばかりを舐られ、甘い旋律が湧き出す。
身体が熱くてたまらない。
ベッドの上にいるというのに、どこかへ落ちていきそうな気分になり、気がつけばウォルフのシャツを強く握りしめていた。
彼はと言えば、ミレーネの胸を舐めまわしながら、反対側の胸をやわやわと揉んでいる。
大きく育てるつもりなのか、まだささやかなふくらみを手のひらで包み込み、根元から揉み上げるようにして執拗に捏ねまわしてくる。
汗ばんだ柔らかい肉がつかまれ、彼の指の動きにむにゅむにゅと形を変える様を見ているだけで、恥ずかしさのあまり眩暈がした。
しかし丹念な手戯の末にふくらみは芯から揉みほぐされ、身体の奥が卑猥に疼いてたまらなくなる。
「は……あ、ぁっ……いや……っ」