後宮恋曲
皇帝は身代わり花嫁を淫らに奏でる
涼原カンナ イラスト/氷堂れん
琵琶の演奏を皇帝・義隆に気に入られ、彼に嫁ぐことになった門閥貴族の娘・鳳英。しかし実際に琵琶を弾いていたのは、鳳英の異母姉・静和で、鳳英として皇帝に嫁いだのも静和だった。亡き母が妓女ゆえに、現当主の異母兄・俊傑を筆頭につらく当たられてきた静和だが、弟の待遇を良くするためにも義隆の寵愛を得なければと気負うあまり、腹痛を起こして初夜に失敗してしまう。義隆はそんな静和を身も心も甘く優しく慈しんでくれるけれど…? 配信日:2020年11月27日
皇帝は身代わり花嫁を淫らに奏でる
涼原カンナ イラスト/氷堂れん
琵琶の演奏を皇帝・義隆に気に入られ、彼に嫁ぐことになった門閥貴族の娘・鳳英。しかし実際に琵琶を弾いていたのは、鳳英の異母姉・静和で、鳳英として皇帝に嫁いだのも静和だった。亡き母が妓女ゆえに、現当主の異母兄・俊傑を筆頭につらく当たられてきた静和だが、弟の待遇を良くするためにも義隆の寵愛を得なければと気負うあまり、腹痛を起こして初夜に失敗してしまう。義隆はそんな静和を身も心も甘く優しく慈しんでくれるけれど…? 配信日:2020年11月27日
「……わたしは入宮できて、本当によかったと思っております」
義隆のようにやさしい男の妻になれたのは、破格の幸運だろう。入宮しなかったら、一生魏家で飼い殺しだったはずだ。
「陛下の妻のひとりになれて、本当によかったと」
「……それを聞いて安心したよ」
義隆は静和を深く抱き締めると、肩に顔をうずめた。
「俺にはあなただけで十分なのだから」
「陛下……」
胸の内にどうしようもなく歓喜が満ちる。
義隆を独占できるなら、どれほどいいだろうか。
(これから先はどうなるかわからないけれど)
今はこの言葉を素直に受け止めたかった。
「だから、あなたのすべてをほしい。乱れた姿を俺に見せてくれ」
義隆は唇を求めてくる。唇と唇が触れ合うくちづけをしたあと、彼が静和の口内に舌を入れてきた。
「ん……んんっ……」
舌を求められたら、ためらいもなく応じてしまう。
彼の舌と自分の舌がもつれて絡み合う濃厚なくちづけに、脳髄の奥がじんと痺れた。
義隆が腰をすりつけてくるから、男根をやんわりと摑み、手でこする。彼は静和の乳房を揉みだして、互いに感じるところを愛撫する。
(……本物は翡翠よりずっといいわ)
掌に伝わる熱から彼の昂奮を悟ると、静和の下肢もじりじりと焦がされる。
義隆はくちづけをやめると、胸をゆったりと揉みつつ顔を覗いてきた。
「あの偽の陰茎でもっと遊んでみないか?」
「……遊ぶのですか?」
静和は込み上げる性感にうっとりしながらたずねる。
「ああ。あれであなたを攻めてみてもいいかな?」
義隆は左手で乳房をこねながら右手で夜着の裾をめくる。短褲の中に侵入した手は、流れるように秘処を探り当て、谷間をこすりだす。
「は……はぁっ……」
「ここにあの翡翠を挿れてみたいんだ」
蜜孔をちゅくちゅくとこすられて、静和は腰を揺らす。
「んん……でも……」
「俺と同じ形だから、大丈夫かとは思うんだが、嫌かな?」
義隆は左手を乳房から離すと、寝台に転がっていた翡翠の陽根を摑んで、静和の目の前に示した。翡翠は紅灯の明かりを受けて、ぼんやりと輝いている。
「……痛くないですか?」
「痛くないように、たっぷり濡らしてからするよ」
義隆は静和の夜着の帯をほどくと、腰にわだかまっていた衣と短褲をはぎとってしまう。すべてを彼の目にさらす恥辱のせいで、肌が朱に染まった。
彼は静和の隣に横たわると、背後から抱き締めてくる。
「今夜は自分の手で自分を慰める方法をあなたに覚えてもらおうかな」
「わたしがわたしを慰めるんですか?」
「ああ」
彼は静和の右手をとると、下肢に導く。
「まずは、あなたの一番感じるところを教えようか」
義隆は、陰唇のつけねをまずは自らの指で転がした。埋もれた陰芽を縦横にいじり、包皮をはずすと、指先で押し回しだす。
「あ、あ、ああっ……!」
たちまち官能に襲われて、腰を跳ねさせてしまう。
「は……は……はぁっ……んんんっ……」
「気持ちいいか?」
耳の孔に低い声を吹き込まれ、静和は涙目でうなずいた。
「き、気持ちいい、ですっ……」
義隆の指は休むことなく陰芽を転がす。触れられるたびに快感が生まれ、腰の奥をじりじりと熱くした。
「では、自分の指でしてみようか。俺が触れたところを自分で可愛がってみるんだ」
義隆が静和の手を摑み、指を陰芽の上に導く。
「さ、好きな力加減でやってみるといい。俺の手よりも自分の手のほうが感じるかもしれないな」
「そ、そんな……」
恥ずかしさがあってためらうが、義隆は静和の指に自分の指を添えると、陰芽の上でゆっくりと円を描きだした。
「んんっ……」
甘えた声が出る。ふくりと尖った陰芽は感じやすくなっていて、とろけるような性感を生み出した。
「すごい……いい……」
腰が浮き立つほどに心地よく、腹の奥がひくひくと波打つような快感に、静和は熱い息をこぼす。
「……ああ、とても……気持ちいい、です……」
「鳳英はそこに触れていなさい。俺はあなたの深いところを可愛がるから」
操られるように陰芽をこすっていると、彼は蜜口をこすりだす。もう濡れだしたそこに指先を埋められ、静和はびくっと身体を揺らした。
「んんんっ……」
「……少し我慢してくれ」
義隆は長い指を少しずつ挿入していく。ゆっくりと行き来する指に、快感を教え込まれている蜜襞はすぐに慣れた。
陰芽を静和の指が愛撫し、蜜洞を義隆の指が掘削する。互いの指が静和を奏でて、甘い陶酔が込み上げてきた。
「ああ……すごく……いい……です……」
性感にうっとりと酔いしれる。
義隆が指を抜き差しするたびに、身体の芯が熱くなっていく。
蜜洞はうねり、彼の指にからんで奥に引き込もうした。
「は……はぁっ……は、は、ああっ……」
夢中で陰芽を転がしていると、義隆が恥骨の裏の張りだしたところをこすった。
「ひっ……ひあぁっ……」
みっともないほど高い悲鳴をあげてしまう。
中と外の快感が混じりあって、恥じらいは琵琶の音の余韻のように遠ざかっていった。
「ああっ……だめ……気持ちいい……陛下、陛下……」
「いっぱい感じるんだ。俺の指とあなたの指がすばらしい楽を奏でているんだから」
「はぁっ……も、もう、もう……!」
義隆は中に入れる指を増やした。複数の指が蜜襞をかきまわして、静和は顔をしかめる。
快感がたまりにたまって、びんと張りつめた弦が今にも切れてしまいそうだ。
「あ……ああっ……も、もうだめっ……」
恥骨の裏を集中的にこすられて、蓄積された快感が弾ける。
「――!」
頭が白くなり、蜜洞がとろけて形を失う。
静和と義隆が奏でる淫らな音曲は最高潮を迎えた。
「はぁっ……」
息を吐きだし、寝台に腰を沈ませる。
心地のよい陶酔に身をまかせ、静和はかすむ目で背後の彼を振り返った。
「陛下……」
「鳳英。あなたの乱れきった姿は、俺を悩ませるな」
彼は身体を起こすと、静和の汗ばんだ額にくちづけてから、翡翠の陽根を示した。
「もっとあなたの乱れる姿を見たい。さて、まずはこれからいこうか」
「あ……陛下……待って……」
義隆は静和の足を大きく広げると、その間に己を割り込ませた。
官能の極みを迎えたばかりの蜜口に、翡翠のつるりとした先端を押し当てられて、静和はあわてた。立て続けに攻められては耐えられる自信がない。
「いくよ」
無慈悲な宣告のあと、義隆は亀頭を押し入れる。硬い圧迫感に静和の腰が引けてしまう。
「あ、だめ、陛下……だめです……」
「そうかな。どんどん入っていくよ。あなたの小さな孔をこの翡翠が押し広げていく様は、なかなかいやらしいな」
「は、は、はぁっ……」
静和は背を反らして翡翠を受け止める。
内側はすっかり濡れてほぐれているから問題はないはずなのに、やはりいつもと違って冷たく硬質な感触に、ともすれば身体が翡翠を押し返そうとする。
「鳳英、緊張せずに呼吸を楽にして受け入れるんだ。翡翠と思わず、俺のモノだと思えばいい」
「そ、そんなの無理です」
半泣きで訴えるが、彼は聞き入れてくれない。
翡翠をぐっぐっと押し込んでくる。
「んっ……んくっ……」
「そそる光景だな……」
義隆が翡翠を咥えた蜜孔を凝視している。恥ずかしくて、全身が火照ってしまった。
「陛下、見ないで」
「こんなにいやらしい光景を見ないわけがないだろう?」
義隆は低く笑うと、静和の陰唇を押し開いた。過敏になった秘部に触れられて、蜜洞が甘く震える。
「は……はぁっ……ああ……あああっ……」
「舐めてしまってもいいね。あなたの味を確かめてみよう」
義隆は身体を倒すと、秀麗な美貌を秘処に近づけた。翡翠を埋められて、限界まで開いている蜜孔の周囲を舌でたどる。
「なんとも淫らな味だな……」
義隆のようにやさしい男の妻になれたのは、破格の幸運だろう。入宮しなかったら、一生魏家で飼い殺しだったはずだ。
「陛下の妻のひとりになれて、本当によかったと」
「……それを聞いて安心したよ」
義隆は静和を深く抱き締めると、肩に顔をうずめた。
「俺にはあなただけで十分なのだから」
「陛下……」
胸の内にどうしようもなく歓喜が満ちる。
義隆を独占できるなら、どれほどいいだろうか。
(これから先はどうなるかわからないけれど)
今はこの言葉を素直に受け止めたかった。
「だから、あなたのすべてをほしい。乱れた姿を俺に見せてくれ」
義隆は唇を求めてくる。唇と唇が触れ合うくちづけをしたあと、彼が静和の口内に舌を入れてきた。
「ん……んんっ……」
舌を求められたら、ためらいもなく応じてしまう。
彼の舌と自分の舌がもつれて絡み合う濃厚なくちづけに、脳髄の奥がじんと痺れた。
義隆が腰をすりつけてくるから、男根をやんわりと摑み、手でこする。彼は静和の乳房を揉みだして、互いに感じるところを愛撫する。
(……本物は翡翠よりずっといいわ)
掌に伝わる熱から彼の昂奮を悟ると、静和の下肢もじりじりと焦がされる。
義隆はくちづけをやめると、胸をゆったりと揉みつつ顔を覗いてきた。
「あの偽の陰茎でもっと遊んでみないか?」
「……遊ぶのですか?」
静和は込み上げる性感にうっとりしながらたずねる。
「ああ。あれであなたを攻めてみてもいいかな?」
義隆は左手で乳房をこねながら右手で夜着の裾をめくる。短褲の中に侵入した手は、流れるように秘処を探り当て、谷間をこすりだす。
「は……はぁっ……」
「ここにあの翡翠を挿れてみたいんだ」
蜜孔をちゅくちゅくとこすられて、静和は腰を揺らす。
「んん……でも……」
「俺と同じ形だから、大丈夫かとは思うんだが、嫌かな?」
義隆は左手を乳房から離すと、寝台に転がっていた翡翠の陽根を摑んで、静和の目の前に示した。翡翠は紅灯の明かりを受けて、ぼんやりと輝いている。
「……痛くないですか?」
「痛くないように、たっぷり濡らしてからするよ」
義隆は静和の夜着の帯をほどくと、腰にわだかまっていた衣と短褲をはぎとってしまう。すべてを彼の目にさらす恥辱のせいで、肌が朱に染まった。
彼は静和の隣に横たわると、背後から抱き締めてくる。
「今夜は自分の手で自分を慰める方法をあなたに覚えてもらおうかな」
「わたしがわたしを慰めるんですか?」
「ああ」
彼は静和の右手をとると、下肢に導く。
「まずは、あなたの一番感じるところを教えようか」
義隆は、陰唇のつけねをまずは自らの指で転がした。埋もれた陰芽を縦横にいじり、包皮をはずすと、指先で押し回しだす。
「あ、あ、ああっ……!」
たちまち官能に襲われて、腰を跳ねさせてしまう。
「は……は……はぁっ……んんんっ……」
「気持ちいいか?」
耳の孔に低い声を吹き込まれ、静和は涙目でうなずいた。
「き、気持ちいい、ですっ……」
義隆の指は休むことなく陰芽を転がす。触れられるたびに快感が生まれ、腰の奥をじりじりと熱くした。
「では、自分の指でしてみようか。俺が触れたところを自分で可愛がってみるんだ」
義隆が静和の手を摑み、指を陰芽の上に導く。
「さ、好きな力加減でやってみるといい。俺の手よりも自分の手のほうが感じるかもしれないな」
「そ、そんな……」
恥ずかしさがあってためらうが、義隆は静和の指に自分の指を添えると、陰芽の上でゆっくりと円を描きだした。
「んんっ……」
甘えた声が出る。ふくりと尖った陰芽は感じやすくなっていて、とろけるような性感を生み出した。
「すごい……いい……」
腰が浮き立つほどに心地よく、腹の奥がひくひくと波打つような快感に、静和は熱い息をこぼす。
「……ああ、とても……気持ちいい、です……」
「鳳英はそこに触れていなさい。俺はあなたの深いところを可愛がるから」
操られるように陰芽をこすっていると、彼は蜜口をこすりだす。もう濡れだしたそこに指先を埋められ、静和はびくっと身体を揺らした。
「んんんっ……」
「……少し我慢してくれ」
義隆は長い指を少しずつ挿入していく。ゆっくりと行き来する指に、快感を教え込まれている蜜襞はすぐに慣れた。
陰芽を静和の指が愛撫し、蜜洞を義隆の指が掘削する。互いの指が静和を奏でて、甘い陶酔が込み上げてきた。
「ああ……すごく……いい……です……」
性感にうっとりと酔いしれる。
義隆が指を抜き差しするたびに、身体の芯が熱くなっていく。
蜜洞はうねり、彼の指にからんで奥に引き込もうした。
「は……はぁっ……は、は、ああっ……」
夢中で陰芽を転がしていると、義隆が恥骨の裏の張りだしたところをこすった。
「ひっ……ひあぁっ……」
みっともないほど高い悲鳴をあげてしまう。
中と外の快感が混じりあって、恥じらいは琵琶の音の余韻のように遠ざかっていった。
「ああっ……だめ……気持ちいい……陛下、陛下……」
「いっぱい感じるんだ。俺の指とあなたの指がすばらしい楽を奏でているんだから」
「はぁっ……も、もう、もう……!」
義隆は中に入れる指を増やした。複数の指が蜜襞をかきまわして、静和は顔をしかめる。
快感がたまりにたまって、びんと張りつめた弦が今にも切れてしまいそうだ。
「あ……ああっ……も、もうだめっ……」
恥骨の裏を集中的にこすられて、蓄積された快感が弾ける。
「――!」
頭が白くなり、蜜洞がとろけて形を失う。
静和と義隆が奏でる淫らな音曲は最高潮を迎えた。
「はぁっ……」
息を吐きだし、寝台に腰を沈ませる。
心地のよい陶酔に身をまかせ、静和はかすむ目で背後の彼を振り返った。
「陛下……」
「鳳英。あなたの乱れきった姿は、俺を悩ませるな」
彼は身体を起こすと、静和の汗ばんだ額にくちづけてから、翡翠の陽根を示した。
「もっとあなたの乱れる姿を見たい。さて、まずはこれからいこうか」
「あ……陛下……待って……」
義隆は静和の足を大きく広げると、その間に己を割り込ませた。
官能の極みを迎えたばかりの蜜口に、翡翠のつるりとした先端を押し当てられて、静和はあわてた。立て続けに攻められては耐えられる自信がない。
「いくよ」
無慈悲な宣告のあと、義隆は亀頭を押し入れる。硬い圧迫感に静和の腰が引けてしまう。
「あ、だめ、陛下……だめです……」
「そうかな。どんどん入っていくよ。あなたの小さな孔をこの翡翠が押し広げていく様は、なかなかいやらしいな」
「は、は、はぁっ……」
静和は背を反らして翡翠を受け止める。
内側はすっかり濡れてほぐれているから問題はないはずなのに、やはりいつもと違って冷たく硬質な感触に、ともすれば身体が翡翠を押し返そうとする。
「鳳英、緊張せずに呼吸を楽にして受け入れるんだ。翡翠と思わず、俺のモノだと思えばいい」
「そ、そんなの無理です」
半泣きで訴えるが、彼は聞き入れてくれない。
翡翠をぐっぐっと押し込んでくる。
「んっ……んくっ……」
「そそる光景だな……」
義隆が翡翠を咥えた蜜孔を凝視している。恥ずかしくて、全身が火照ってしまった。
「陛下、見ないで」
「こんなにいやらしい光景を見ないわけがないだろう?」
義隆は低く笑うと、静和の陰唇を押し開いた。過敏になった秘部に触れられて、蜜洞が甘く震える。
「は……はぁっ……ああ……あああっ……」
「舐めてしまってもいいね。あなたの味を確かめてみよう」
義隆は身体を倒すと、秀麗な美貌を秘処に近づけた。翡翠を埋められて、限界まで開いている蜜孔の周囲を舌でたどる。
「なんとも淫らな味だな……」