龍神の最愛花嫁
鱗を盗んだら、なぜか求婚されました
涼原カンナ イラスト/獅童ありす
病気の友人のために伝説の黄金霊芝を摘みに行った薬師の明珠。その晩、明珠の前に突然人間の姿の青龍神が現れた。明珠が黄金霊芝だと思ったものは実は青龍の逆鱗で、それを口にした者は龍のつがいになるのだという。製薬の際に逆鱗を服用してしまった明珠は不老長寿となり、天界で暮らすことになった。そして、つがいとなった青龍の藍珪から甘く激しく愛されて......。 配信日:2024年5月30日
鱗を盗んだら、なぜか求婚されました
涼原カンナ イラスト/獅童ありす
病気の友人のために伝説の黄金霊芝を摘みに行った薬師の明珠。その晩、明珠の前に突然人間の姿の青龍神が現れた。明珠が黄金霊芝だと思ったものは実は青龍の逆鱗で、それを口にした者は龍のつがいになるのだという。製薬の際に逆鱗を服用してしまった明珠は不老長寿となり、天界で暮らすことになった。そして、つがいとなった青龍の藍珪から甘く激しく愛されて......。 配信日:2024年5月30日
いつのまにか尖ったそこは、彼の指に触れられただけで、チリチリとした熱感を生みだす。
「んんっ……」
未知の感覚が恐ろしくて、明珠は彼の胸を押した。
藍珪はくちづけをやめてくれたが、手は乳房を揉んだままで瞳を覗いてくる。
「明珠?」
「い、嫌なんです。身体が変な感じになって……」
半泣きで訴える。
自分で胸に触れても、たいした変化は起きない。
それなのに、藍珪の大きな手がすっぽりと乳房を覆えば、それだけで体温が上昇するし、じっとしていられなくなるような気持ちになる。
「変な感じになるのは、正常だ。だから、安心していい」
藍珪は自信満々に断言する。
「そうですか?」
「ああ。俺たちはつがいなんだから、よけいに気持ちよくなっているんだろう」
明珠は目をパチクリさせた。
「つがい?」
つまり、伴侶だから、身体がおかしくなるのだろうか。
「俺はおまえに官能を味わってほしいんだ。そして、子どもを産んでもらいたい。つがいでなければ、俺の子を授かれないからな」
藍珪は明珠の衣の合わせに手を忍ばせてきた。
何枚か重ねた上衣を巧みにかきわけて、素肌に直接触れてくる。
明珠の背が水から飛びあがる魚のように跳ねた。
「あっ……」
甲高い声が漏れてしまい、その声の甘ったるさに赤面してしまう。
藍珪は薄暮に白く浮かぶ明珠の乳房を揉みしだく。張りつめた乳房の先で硬く凝った乳首もつまんで、ねじった。
「やっ……ああっ……」
ピリッと走った刺激が下腹にまで轟く。
腹の奥深くがじゅわっと熱くなり、腰ががくんと揺れる。
彼は、明珠を抱えて雲の上にそっと寝かせると、覆いかぶさってくる。
ついばむようなくちづけをされながら、帯を解かれて前をはだけられ、明珠はふるりと頭を振った。
藍珪は桃の皮を剥くように明珠の衣を剥ぎ取ってしまう。
裙も脱がされてしまえば、素肌があらわになった。
全裸を他人に見せたことなどなく、とんでもなく恥ずかしい。
天は夕暮れの気配を帯びているが、まだ明るく、明珠の裸身は隅々まで彼のまなざしにさらされている。
羞恥のあまり逃げたくなっても、藍珪は体重をかけていて、身じろぎもろくにできない。
それをいいことに、彼は両手で明珠の乳房をこねまわす。
乳首を乳暈からひねりだし、指先で転がしたり、先端を埋めてみたり、まるで玩具のようにもてあそんでいる。
明珠は背を波立たせた。
雲の上は弾力があって、明珠の動きも受け止めてくれる。
だが、彼から与えられる快感はどこにも逃げてくれなかった。ふくらみを揉まれれば、怪しげな熱が腹の深部にたまっていくばかりだ。
藍珪はおもむろに明珠の乳房に吸いついてきた。
先端を食べるように咥えられ、乳首をきゅうっと吸われる。
「やあっ……あああっ……」
唾液まみれにして舌をまとわりつかせ、棒つき飴のように舐めてくる。
明珠は息を乱して彼の下から逃げようとした。
「いやっ……そんなにしたら、変にっ……」
「変になっていいんだぞ。そのために舌を使っている」
「で、でもっ……」
丸くなった頂を根本から先端まで何度も舐められると、めまいがするような愉悦に襲われる。
明珠は首を左右に振って、拒絶を示した。
「んん……だめですっ……嫌っ……」
藍珪の舌や指が、自分の中から得体の知れない感覚を引きだすようで、恐ろしい。
「やめられるわけないだろう。おまえからはうまそうな匂いがする。熟した桃みたいな香りだ」
藍珪は明珠の乳房の間に顔をうずめて深呼吸する。
肌に響く刺激に、明珠は唇を嚙んで全身を震わせた。
「ああっ……」
「……俺をおかしくする香りだ、やはり逆鱗を飲んだからか」
「んんっ……」
未知の感覚が恐ろしくて、明珠は彼の胸を押した。
藍珪はくちづけをやめてくれたが、手は乳房を揉んだままで瞳を覗いてくる。
「明珠?」
「い、嫌なんです。身体が変な感じになって……」
半泣きで訴える。
自分で胸に触れても、たいした変化は起きない。
それなのに、藍珪の大きな手がすっぽりと乳房を覆えば、それだけで体温が上昇するし、じっとしていられなくなるような気持ちになる。
「変な感じになるのは、正常だ。だから、安心していい」
藍珪は自信満々に断言する。
「そうですか?」
「ああ。俺たちはつがいなんだから、よけいに気持ちよくなっているんだろう」
明珠は目をパチクリさせた。
「つがい?」
つまり、伴侶だから、身体がおかしくなるのだろうか。
「俺はおまえに官能を味わってほしいんだ。そして、子どもを産んでもらいたい。つがいでなければ、俺の子を授かれないからな」
藍珪は明珠の衣の合わせに手を忍ばせてきた。
何枚か重ねた上衣を巧みにかきわけて、素肌に直接触れてくる。
明珠の背が水から飛びあがる魚のように跳ねた。
「あっ……」
甲高い声が漏れてしまい、その声の甘ったるさに赤面してしまう。
藍珪は薄暮に白く浮かぶ明珠の乳房を揉みしだく。張りつめた乳房の先で硬く凝った乳首もつまんで、ねじった。
「やっ……ああっ……」
ピリッと走った刺激が下腹にまで轟く。
腹の奥深くがじゅわっと熱くなり、腰ががくんと揺れる。
彼は、明珠を抱えて雲の上にそっと寝かせると、覆いかぶさってくる。
ついばむようなくちづけをされながら、帯を解かれて前をはだけられ、明珠はふるりと頭を振った。
藍珪は桃の皮を剥くように明珠の衣を剥ぎ取ってしまう。
裙も脱がされてしまえば、素肌があらわになった。
全裸を他人に見せたことなどなく、とんでもなく恥ずかしい。
天は夕暮れの気配を帯びているが、まだ明るく、明珠の裸身は隅々まで彼のまなざしにさらされている。
羞恥のあまり逃げたくなっても、藍珪は体重をかけていて、身じろぎもろくにできない。
それをいいことに、彼は両手で明珠の乳房をこねまわす。
乳首を乳暈からひねりだし、指先で転がしたり、先端を埋めてみたり、まるで玩具のようにもてあそんでいる。
明珠は背を波立たせた。
雲の上は弾力があって、明珠の動きも受け止めてくれる。
だが、彼から与えられる快感はどこにも逃げてくれなかった。ふくらみを揉まれれば、怪しげな熱が腹の深部にたまっていくばかりだ。
藍珪はおもむろに明珠の乳房に吸いついてきた。
先端を食べるように咥えられ、乳首をきゅうっと吸われる。
「やあっ……あああっ……」
唾液まみれにして舌をまとわりつかせ、棒つき飴のように舐めてくる。
明珠は息を乱して彼の下から逃げようとした。
「いやっ……そんなにしたら、変にっ……」
「変になっていいんだぞ。そのために舌を使っている」
「で、でもっ……」
丸くなった頂を根本から先端まで何度も舐められると、めまいがするような愉悦に襲われる。
明珠は首を左右に振って、拒絶を示した。
「んん……だめですっ……嫌っ……」
藍珪の舌や指が、自分の中から得体の知れない感覚を引きだすようで、恐ろしい。
「やめられるわけないだろう。おまえからはうまそうな匂いがする。熟した桃みたいな香りだ」
藍珪は明珠の乳房の間に顔をうずめて深呼吸する。
肌に響く刺激に、明珠は唇を嚙んで全身を震わせた。
「ああっ……」
「……俺をおかしくする香りだ、やはり逆鱗を飲んだからか」