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うちの夫が元偽宦官で、異国の後宮で秘密の新婚生活しちゃってます

葉月エリカ イラスト/カキネ

キーワード: 中華 後宮 甘々 王様 敬語攻め

後宮でお針子として働いていた凛玲は、高齢の皇帝から夜伽の相手に指名されるも直前に相手は頓死。慣例に従って一緒に墓へ入れられかけたところを、まだ生娘の凛玲に同情した美形宦官・耀颯が、宦官の変装をすれば匿ってくれるという。申し出をありがたく受け入れるも、耀颯は偽宦官かつ先々帝のご落胤。彼はムラムラする気持ちを凛玲にぶつけてくる。紆余曲折を経たのち、耀颯と結ばれた凛玲は彼の即位に伴って皇后に。そして、異国の地へいちゃいちゃラブラブな新婚旅行に向かうが…? 配信日:2026年8月27日 


「あん……やぁっ……!」
 胸の先端をそっと摘まれ、声が高くなった。
 どこまでも繊細に触れられて、そのもどかしさこそが、身のうち裡に眠る獣を呼び覚ます。
 どんな場所だろうと、快感に溺れている場合ではなかろうと、番との交わりを求めて欲情する雌の獣だ。
「思い出しませんか、凛玲? 私が初めてあなたに触れたのも、こんなふうに純潔を検めるためでした」
「忘れるわけないです……あんなの……」
 恋すら知らなかった身に、あれは刺激が強すぎた。
 急死した皇帝の子種を放たれたのか、妊娠の可能性があるかを確かめるために、下半身を裸に剥かれ、指で弄られたり舌で舐められたりと、さんざんな辱めを受けたのだ。
 当時は耀颯が本物の宦官だと信じていたから耐えていたが、絶頂するまで責め抜かれたことを思い出すと、いまさらむかむかしてくる。
「あそこまでしつこくする必要、正直ありました?」
「いえ。あれは半ば趣味でした」
「だと思いました!」
「怒らないでください。私だって、好きな女性に触れる興奮で、男であることがばれないかとひやひやしていたんですから」
 凛玲の臍あたりに、耀颯は腰のものをぐいと押しつけてきた。
「ほら。あなたと一緒にいると、すぐにこうなってしまうんです」
 そこはとっくに硬く育ちきっていた。こんなものを頻繁に勃たせていては、どれほど女装が完璧でも身の破滅だ。
「節操なさすぎですよ。いっそ本当に去勢してもらったらどうですか?」
 憎まれ口を叩くと、耀颯は「またまた」と笑った。
「私のこれがなくなったら困るのは、あなたのほうでしょう」
「その発言も親父臭いです」
「手厳しいですね。そんなにつれないことばかり言われると、もっと『検査』を続けてしまいますよ?」
 左右の乳房を摑んだ両手が、悪戯に動き始めた。
 たぷたぷと波打たせるように大きく揺らし、色の変わる乳暈と肌の境目を、親指がすりすりと撫で回す。
「ん……ふぅん……っ――」
 淫らな手すさびに、凛玲は鼻にかかった声を漏らした。
 際限のない刺激を求め、ぴんと張りつめる欲張りな乳首。
 耀颯はそこをきゅっとねじり、一呼吸置いてぱっと離す。指先で転がすように触れたかと思えば、弾くようにいたぶってくる。
「……や、そこ……ぁぁあ……っ」
「駄目ですね。この反応では、とても処女だとは騙せません」
 何をされても喘ぐ凛玲に、耀颯は芝居がかった溜息をついた。
 人の悪い彼はすっかり、身体検査ごっこを愉しんでいるのだ。
「少し触られただけで、乳首を赤く腫らして。不埒なことをされるのが大好きだと白状しているようなものです」
「それは……耀颯様の触り方がいやらしい、からっ……」
「人のせいにするとは、ますますいけない。でしたら、まだ触れていないこちらがどうなっているかも調べさせてもらいましょう」
 長衣の裾をめくられ、脚の付け根をまさぐられる。
 ぬちゃぬちゃと響く水音に、耀颯は鬼の首を取ったように言った。
「この濡れ具合は、明らかに男女の交わりを知った女性のものです。それも、とびきり好き者の」
 言いながら割れ目に滲む蜜をすくい、花芽に塗りつけてぐっと圧をかけてくる。
「少し硬くなっているここは、なんですか?」
「っ……知らな……」
「嘘をついてはいけません。好奇心の強い生き物のように顔を出して、可愛がってほしくてひくひくしている。これもあなたの一部でしょう?」
「ひ、っあ! やぁああ……!」
 耀颯の指が秘玉を滑るたび、ちりちりとした痺れが積もる。
 危うい感覚に悶えていると、肉芽の勃ち上がり具合を測るように、すりっ――と下から上へと撫でられた。
「ひゃうっ……!?」
「駄目ですよ。まだ検査の途中です」
 反射で閉じようとした膝の間に、耀颯は体を割り込ませた。
 逆らおうとしたお仕置きだとばかりに、耳朶を甘く噛まれる。熱い息を吹き込まれ、耳の内側がぞわぞわした。
「ここをくりくりすると、いくらでも蜜を溢れさせて――これは案外、皇帝に気に入られてしまうかもしれませんよ。自分のすることに感じて濡れやすい女性ほど、男にとっては可愛いものですから」
「あ、ぅ……あ……いや」
 陰核を擦る指は緩慢で、快楽の淵に追い立てるというよりも、じれったさで追い詰めるものだった。
 逃げを打とうとする腰の揺れが、次第にその意味を変えてしまう。
 がくがくと恥骨を弾ませる様子が、もっと苛めてという無意識の欲求であることに、耀颯が気づかないわけがない。
「そんなふうに、自分から腰を突き上げて。皇帝の前でも『いじってください』と、はしたなくおねだりするつもりですか?」
 耀颯が口にする「皇帝」とは、ルスランのことのはずだ。
 が、彼自身が瑞苑の皇帝でもあるわけで、そんな人の前で淫らに腰を振り立てていることが、いまさら恥ずかしくなってしまう。
「だって……そこ、じんじんして……」
「じんじんするから、なんだというのです?」
「指、離して……触るの、やめて……っ」
 ぎりぎりのところで理性が勝ち、拒絶の言葉を吐くと、耀颯が目を細めた。
「素直に寵を乞うならまだしも、そんな可愛げのない口を――生意気な女奴隷には躾が必要ですね」
 耀颯はそう言って、首筋をつうっと舐め下ろした。
 鎖骨の上にいくつかの吸い痕を残し、硬く尖った乳首をねっとりと舌でくる包む。
「あぁ、あ……だめっ……」
 ちゅぱちゅぱと音を立てて吸引されると、全身が切なくてたまらなかった。
 そこに加えて、秘玉に添えられたままの指はさらにいんとう淫蕩な戯れを仕掛けてくる。
「つ、摘まないで……ん、押しちゃ駄目……ぁあっ、引っ張るのもだめぇっ……!」
「皇帝の前で『駄目』は禁句です」
 快楽で屈服させるつもりか、耀颯はくちくちと陰核をいたぶり続けた。
「気持ちがいい、と素直に口になさい。それから、可愛がっていただく感謝の言葉も。たとえば、こんなふうに――」
 囁かれた言葉に、凛玲は真っ赤になって首を横に振った。
「い……言えません、そんなこと……」
「でしたら永遠にこのままですよ」
 それはつまり、愛撫をやめることもなければ達かせてくれるわけでもない、生殺しの状態が延々と続くということだ。
 普段なら強気で罵れるのに、背骨が溶けたようになっている今は、言われた言葉を愚直に繰り返すしかできなかった。
「っ……可愛がってくださって、嬉しいです……陛下に触られるの、気持ちいい……」
 こんなのは自分の意思じゃない。
 そう思うのに、濡れた声で紡ぐ淫らな台詞に興奮が高まっていく。
「私のいやらしく腫れたところ、ぬるぬる擦って……いっぱい……いっぱい達かせてくだ、さい――……っ!?」
 耀颯の指と舌が途端に獰猛になった。
 秘玉を激しく擦られ、乳首をぢゅうぢゅうと吸われて、まな眼うら裏で白い火花が散った。
「ぅあ、は、んあっ……ぁぁぁあっ……――!」
 宙に浮いた腰が痙攣し、再びどっと落下する。
 我を忘れて極みに至った凛玲を、耀颯が満足そうに見下ろした。
「上手に言えたじゃないですか。願わくばあなたの陛下にも、そんなふうにおねだりしてほしいものですね」
(勝手なことばっかり……)
 呼吸が整うにつれてむかむかしてきた凛玲は、むくっと起き上がった。
「――腹が立ちます」
「はい?」
「私だけ一方的に弄ばれて。耀颯様がそのつもりなら、こっちだってやり返しますよ」
「やり返すとは」
「身体検査に決まってるでしょう」
 言うなり、凛手は耀颯の胸をどんと突いた。
 不意うちで倒れる彼の上にのしかかり、長衣のボタン釦を外していく。
 したぎ内衣ごと前を開くと、詰め物代わりの丸めた手巾と、それを固定する巻き物が露わになった。こうして見るとどうにも間が抜けている。
「なんですか、これは」
 凛玲は眉をそびやかし、作り物の偽乳を剥ぎ取った。その下から現れるのは、もちろん平坦な男の胸だ。
 そこを両腕で覆い、耀颯はもじもじと言った。
「申し訳ありません……胸が小さいのが恥ずかしく、ついこのような小細工を……」
(あ、そこは乗ってくるんですね?)
 攻守交替したのちも、耀颯はごっこ遊びに興じる気満々らしい。
 彼を辱めるつもりだったのに、かえって愉しませることになっているかもしれない。
「でしたら、こちらは?」
 どう出るのかを確かめたくて、凛玲は剥き出しの股間を膝で踏んだ。
 こんな状況でもそこは元気で、膝頭でぐりぐりされるほどにいっそう硬くなっていく。
「女性の体に、こんなものがついていていいとでも?」
「それは肥大した陰核です」
「……は?」
 恥ずかしそうに、しかし真剣に耀颯が言うので、凛玲は目を点にした。
「普通の女性より、私はそこがいくぶん大きいのです。凛玲お嬢様にたくさん可愛がっていただくうちに、このようなはしたない形になってしまいました」
「私のせいなんですか!?」
「興奮が鎮まれば小さくなりますので、ご協力願えますか? 膝ではなく、いっそ足で踏んでくださっても」
「嫌ですよ!」
「足が駄目なら、手でも構いませんから」