王太子妃の背徳の恋
京極れな イラスト/天野ちぎり
王太子レオナールとの結婚が決まっている侯爵令嬢リディアーヌ。だがレオナールとそっくりの双子の弟・アロイスが留学先から戻ってきて…!? 愛に翻弄される3Pラブロマンス! 発売日:2013年5月2日
京極れな イラスト/天野ちぎり
王太子レオナールとの結婚が決まっている侯爵令嬢リディアーヌ。だがレオナールとそっくりの双子の弟・アロイスが留学先から戻ってきて…!? 愛に翻弄される3Pラブロマンス! 発売日:2013年5月2日
アロイスは、言い淀むリディのこめかみのそばの髪を優しく梳きながら先を促す。
嫌いだと返すつもりだったのに、優しさと艶やかさの混在した美しいアイスブルーの瞳に魅了されて、リディは言葉を見失う。わたしはアロイスのことを――。
「好き?」
揚げ足をとるアロイスの面は余裕に満ちている。見抜かれている。なにもかも。こんなにも自分を困らせる男なのに、どうしても惹きつけられてしまうことも。
口づけが甘いと感じられるようになったのは、相手がアロイスだったからだ。
「き……、嫌いよ。大嫌い!」
リディはアロイスから顔をそむけて思いきり突っぱねる。
こんなことをしてくるアロイスなんて大嫌い。リディは目を閉ざしたまま、アロイスが認めさせようとしている事実から逃れたくて、自分にきつくそう言い聞かせる。
「きみはおれを夢中にさせるのがうまいな、リディ。そんなこと言われたら、よけいに奪いたくなる」
アロイスは愉悦を滲ませた低い声で囁きながら、そっぽをむいたリディの頬にちゅっと口づける。
「あ」
そのままアロイスは彼女のドレスとペチコートをまとめて捲りあげると、ドロワーズをとり払った彼女の内腿を手でなぞりあげて愛撫しだす。
さらに、抗おうとする彼女を無視して脚をひらかせ、震える内腿に口づけを落とす。
素肌に彼の熱い唇を感じて、リディはぴくりと反応する。
「ん………」
彼はそのまま彼女の内腿にしっとりと舌を這わせ、気まぐれに吸いたてて白皙の肌に桜色の口づけの痕を残してゆく。決して他人に見られることのないその場所に。
「あ……んっ」
くすぐったいような痛みを与えらえて、リディの薄桃色の唇からは思わず甘い声が洩れる。
「舐めて欲しいのはここなんだろう?」
そう言ってアロイスが、すでに濡れそぼっている蜜口につっと中指をつきたてる。
そのまま挿入されるのかと思えばそうでもなくて、焦らされたリディの内腿がもの欲しげにひくひくと震える。
「う………」
リディはそれ以上の刺激を与えてもらえないもどかしさに瞳を潤ませる。
「欲しい? でもまだあげないよ。おれがきみをたくさん味わってからだ」
その入るか入らないかの位置に指先をとどめたまま、アロイスは下肢の付け根に顔をうずめ、彼女の濡れた花芯に舌を這わせはじめる。
「んぁ……っ」
甘い衝撃に、リディはビクリと背をのけぞらせる。熱をおびた彼の舌に、敏感になった花芯を愛でるように舐めあげられると、えもいわれぬ快感が下腹部にひろがった。
「はぁ……ぁ……んっ……」
くりかえし与えられるまろやかな刺激に花芯が硬くたちあがる。秘裂がますます疼いて、そこが熱く潤んでくるのが自分でわかった。リディの中のどこかはっきりわからない深いところが、アロイスの愛撫を求めてじりじりと疼くのだ。
「こんなに濡らして、もうおれを待ちきれないんだな」
アロイスは言いながら、それまでおあずけを食らわせて焦らしておいた彼女の蜜口にするりと中指をくぐりこませる。
「あ……んっ」
わずかな抵抗をともなって、彼の指が侵入してきた。気持ちのよい刺激欲しさに、媚壁が彼をひきとめるようにうごめく。
アロイスは蜜口に差し入れた指を動かし、指の腹でゆっくりとリディの中を愛撫する。彼女の不安や焦りをすべて快感に変えてしまうために。
「あ、あん……」
リディは弱々しい声を洩らす。すでにからだに刻まれてしまった官能の記憶が一気によみがえり、下肢の奥が火がついたように熱くなる。
「……だめ……」
「気持ちよすぎて?」
「ち、ちが……、やめて、アロイス……っ」
リディの頬がいっそう赤く染まる。
「ああ、すごく締まってるよ、リディ。正直に言ってしまえよ、もっと熱くて太いものをここに挿れて欲しいって」
アロイスはまた言葉で攻めてくる。彼がなにを目的にしているのかがおぼろげにわかる。
「いや……、そんなの……ほ……欲しくなんか……な……」
しかし、抗う意思とは無関係に、からだは彼が与えてくれる刺激をまってうち震えている。
「二本に増やしてぐちゃぐちゃにしてあげるよ。……ほら、指の数を増やすと、もっと気持ちよくなれる」
アロイスは人差し指も彼女の中に沈め、二本の指で媚壁を貪欲にかきまわす。
「ん………っ……あぁ……っ……あぁ……」
彼女の欲望を優しく抉りるとるような指の動きと、それにねっとりとからみついた愛液に性感をかりたてられて、リディは下肢の血が沸騰するような錯覚にみまわれる。
「ここも舐めさせて?」
アロイスは言いながら、留守になっていた花芯をふたたび舌先でなぞる。
「んっ……、あ……ふ……、あん……っ、あっ……それ……は、だめっ……ああ……っ……」
執務室のときとおなじだ。同時に二か所を攻められて、リディはどうしていいかわからなくなる。甘い痺れは爪先にまで響き、強い快感が脳天にぬけてゆく。
「ああ、ますます濡れてきたよ、リディ。きみのここはいやらしい蜜でいっぱいだな」
アロイスは秘裂に差し挿れた指の付け根にまで舌を這わせながら、いじわるな笑みをはいて告げる。それから、硬くたちあがった花芯を押さえつけるように舐めしゃぶり、指で性感帯を刺激しながら彼女の内奥を大胆にかきまわす。
「あ、ん、あ……ぁ……、もう……舐めな……い、で……っ……」
波のように押しよせる快感に、リディは背をのけぞらせて喘ぐ。息さえするのも忘れて溺れそうになってしまう。
嫌いだと返すつもりだったのに、優しさと艶やかさの混在した美しいアイスブルーの瞳に魅了されて、リディは言葉を見失う。わたしはアロイスのことを――。
「好き?」
揚げ足をとるアロイスの面は余裕に満ちている。見抜かれている。なにもかも。こんなにも自分を困らせる男なのに、どうしても惹きつけられてしまうことも。
口づけが甘いと感じられるようになったのは、相手がアロイスだったからだ。
「き……、嫌いよ。大嫌い!」
リディはアロイスから顔をそむけて思いきり突っぱねる。
こんなことをしてくるアロイスなんて大嫌い。リディは目を閉ざしたまま、アロイスが認めさせようとしている事実から逃れたくて、自分にきつくそう言い聞かせる。
「きみはおれを夢中にさせるのがうまいな、リディ。そんなこと言われたら、よけいに奪いたくなる」
アロイスは愉悦を滲ませた低い声で囁きながら、そっぽをむいたリディの頬にちゅっと口づける。
「あ」
そのままアロイスは彼女のドレスとペチコートをまとめて捲りあげると、ドロワーズをとり払った彼女の内腿を手でなぞりあげて愛撫しだす。
さらに、抗おうとする彼女を無視して脚をひらかせ、震える内腿に口づけを落とす。
素肌に彼の熱い唇を感じて、リディはぴくりと反応する。
「ん………」
彼はそのまま彼女の内腿にしっとりと舌を這わせ、気まぐれに吸いたてて白皙の肌に桜色の口づけの痕を残してゆく。決して他人に見られることのないその場所に。
「あ……んっ」
くすぐったいような痛みを与えらえて、リディの薄桃色の唇からは思わず甘い声が洩れる。
「舐めて欲しいのはここなんだろう?」
そう言ってアロイスが、すでに濡れそぼっている蜜口につっと中指をつきたてる。
そのまま挿入されるのかと思えばそうでもなくて、焦らされたリディの内腿がもの欲しげにひくひくと震える。
「う………」
リディはそれ以上の刺激を与えてもらえないもどかしさに瞳を潤ませる。
「欲しい? でもまだあげないよ。おれがきみをたくさん味わってからだ」
その入るか入らないかの位置に指先をとどめたまま、アロイスは下肢の付け根に顔をうずめ、彼女の濡れた花芯に舌を這わせはじめる。
「んぁ……っ」
甘い衝撃に、リディはビクリと背をのけぞらせる。熱をおびた彼の舌に、敏感になった花芯を愛でるように舐めあげられると、えもいわれぬ快感が下腹部にひろがった。
「はぁ……ぁ……んっ……」
くりかえし与えられるまろやかな刺激に花芯が硬くたちあがる。秘裂がますます疼いて、そこが熱く潤んでくるのが自分でわかった。リディの中のどこかはっきりわからない深いところが、アロイスの愛撫を求めてじりじりと疼くのだ。
「こんなに濡らして、もうおれを待ちきれないんだな」
アロイスは言いながら、それまでおあずけを食らわせて焦らしておいた彼女の蜜口にするりと中指をくぐりこませる。
「あ……んっ」
わずかな抵抗をともなって、彼の指が侵入してきた。気持ちのよい刺激欲しさに、媚壁が彼をひきとめるようにうごめく。
アロイスは蜜口に差し入れた指を動かし、指の腹でゆっくりとリディの中を愛撫する。彼女の不安や焦りをすべて快感に変えてしまうために。
「あ、あん……」
リディは弱々しい声を洩らす。すでにからだに刻まれてしまった官能の記憶が一気によみがえり、下肢の奥が火がついたように熱くなる。
「……だめ……」
「気持ちよすぎて?」
「ち、ちが……、やめて、アロイス……っ」
リディの頬がいっそう赤く染まる。
「ああ、すごく締まってるよ、リディ。正直に言ってしまえよ、もっと熱くて太いものをここに挿れて欲しいって」
アロイスはまた言葉で攻めてくる。彼がなにを目的にしているのかがおぼろげにわかる。
「いや……、そんなの……ほ……欲しくなんか……な……」
しかし、抗う意思とは無関係に、からだは彼が与えてくれる刺激をまってうち震えている。
「二本に増やしてぐちゃぐちゃにしてあげるよ。……ほら、指の数を増やすと、もっと気持ちよくなれる」
アロイスは人差し指も彼女の中に沈め、二本の指で媚壁を貪欲にかきまわす。
「ん………っ……あぁ……っ……あぁ……」
彼女の欲望を優しく抉りるとるような指の動きと、それにねっとりとからみついた愛液に性感をかりたてられて、リディは下肢の血が沸騰するような錯覚にみまわれる。
「ここも舐めさせて?」
アロイスは言いながら、留守になっていた花芯をふたたび舌先でなぞる。
「んっ……、あ……ふ……、あん……っ、あっ……それ……は、だめっ……ああ……っ……」
執務室のときとおなじだ。同時に二か所を攻められて、リディはどうしていいかわからなくなる。甘い痺れは爪先にまで響き、強い快感が脳天にぬけてゆく。
「ああ、ますます濡れてきたよ、リディ。きみのここはいやらしい蜜でいっぱいだな」
アロイスは秘裂に差し挿れた指の付け根にまで舌を這わせながら、いじわるな笑みをはいて告げる。それから、硬くたちあがった花芯を押さえつけるように舐めしゃぶり、指で性感帯を刺激しながら彼女の内奥を大胆にかきまわす。
「あ、ん、あ……ぁ……、もう……舐めな……い、で……っ……」
波のように押しよせる快感に、リディは背をのけぞらせて喘ぐ。息さえするのも忘れて溺れそうになってしまう。