奪われた虜囚姫
ファラオの激愛に王女は溺れる
ハルノヤヨイ イラスト/天野ちぎり
ミルギット帝国に滅ぼされた小国の王女・ヒンティは身分を偽り、金髪を染めて暮らしている。
だが、川で水浴び中に帝国の王子・サフラーと出会い、「運命の黄金の乙女だ」と強引に抱かれ…?
発売日:2013年11月2日
ファラオの激愛に王女は溺れる
ハルノヤヨイ イラスト/天野ちぎり
キーワード: エジプト風
「あ……っ」
サフラーの胸に倒れ込んだヒンティを、たくましい腕が抱きしめた。
「お前を……ずっと待ちこがれていたのだ……黄金の乙女を我がものにするのが、私の願いだったのだ……!」
息が止まりそうなほど強くかき抱かれて、ヒンティは身動きできなかった。噛み付くような勢いで、紅唇を奪われた。
「や……んぅ……」
先ほどネイロス河で受けた口づけとは、比べものにならないくらい激しいものだった。
強引に王子の舌が口腔に押し入り、震えるヒンティの舌を捕らえてきつく吸い上げた。
「んっ……んんっ……」
息ができないほど乱暴に口腔を舐られ、くちゅくちゅと艶めかしい音を立てて、舌を擦り付けられる。たちまち頭の芯がぼうっと霞んでしまう。
「ふぅ……んんっ……ふぁ……」
顔を背けようとすると、サフラーが身体ごと体重をかけて、ヒンティを寝台の上に押し倒した。
そしてサフラーは腰帯をしゅるっとほどくと、ヒンティの両手首を頭の上で括ってしまった。
「やぁっ……外してください!」
ヒンティは悲鳴を上げて、仰け反って身じろぎしたが、それがかえって剥き出しのままだった乳房を誇示するように振り立てる動作になってしまった。
「さあ、もうおとなしく我がものになれ」
サフラーの手入れの行き届いたしなやかな手が、ヒンティのまろやかな乳房をまさぐった。
「ぁふ……っ……んんんっ」
ヒンティはびくんと身体を震わせた。誰かに乳房を弄ばれた事など一度もなかったヒンティは、全身に走った未知の感覚におののいた。
サフラーは、再びヒンティの口腔を舐りながら、柔らかな乳房を円を描くように揉みしだいた。そうしながら、白い乳丘にぽつりとたたずむ紅い突起を指で摘んだ。
「んんっ……んぁ……」
なにか痺れるような甘い疼きが、胸の先から下肢に走り、ヒンティは身震いした。
ようよう唇を離したサフラーは、熱っぽい眼差しでヒンティを見つめる。
「なんと……絹のような肌触りだ……黄金の髪、ナイルの水底のような眼、抜けるような白い肌……そなたは確かに女神だ……」
押さえ込まれたヒンティは、首をいやいやと振りながら言う。
「ちがいます……私は、女神なんかじゃ……っ」
いきなりサフラーが、ヒンティの紅い乳首を口に含んだ。ちゅっと音を立てて、啄むようにそこを吸われた。
「ひっ……あっ」
ずきんと痛みにも似た痺れが、全身に走る。
「……ここは、砂漠の薔薇の蕾のように綺麗だ……」
サフラーは、ねっとりと舌先でヒンティの乳首を舐った。
「や……ぁ、あ、やめ……て、そんなこと……」
ぬるりとした唾液にまみれた乳首が、なぜか硬くしこってくる。
(このままでは、王子に陵辱されてしまう……)
仇の王子に、操を奪われてしまう。
ヒンティは自由を奪われた身体で、必死に身悶えした。
しかし、両手は縛られている上に、サフラーの両脚は彼女の下半身をがっちりと押さえていて、逃れる事はかなわない。
「お願い……です……こんなこと……やめて……下さい……!」
口惜しさから、青い目からどっと熱い涙がこぼれた。
ヒンティの陶磁器のような滑らかな頬にこぼれる大粒の涙を見ると、サフラーははっとしたように、ふいに動きを止めた。
「そうか……そなたは、処女であろうな……」
サフラーは、ゆっくりヒンティの身体から身を起こした。そして、寝台の高枕の下の黒檀の小箱から何か取り出し、側の小卓の上の葡萄酒が入っている杯に手を伸ばした。
ヒンティはほっとして、手首を揺すって縛めをほどこうとした。
しかし、それより早く、葡萄酒を口に含んだサフラーが、ヒンティに口づけをした。
「んっ……? んぅ……」
ヒンティの口の中に、香しい葡萄酒が流れ込む。葡萄酒と一緒に、なにか甘味のある丸薬のようなものが混じっていたが、思わずごくりと嚥下してしまった。
唇を離したサフラーが、艶っぽい眼でヒンティを見つめた。
「さあ……これでいい……枸杞子の媚薬だ。催淫効果がある……初めてでも感じられる」
「!?」
ヒンティは、再び身を寄せてきたサフラーを身体で押しのけようとしたが、全く力が入らない。即効性のある媚薬だったのか、みるみる全身が熱く火照ってきた。
「あ……ぁ?」
意識はぼんやりするのに、身体中の器官が異様に敏感になったような気がする。
「私の黄金の乙女よ……」
サフラーが、ヒンティの首筋に唇を押し付けた。
「あん……っ」
唇が触れた部分が、かあっと熱くなる。
サフラーは、耳朶から肩先、鎖骨へと口づけを繰り返す。それだけで、ぞくぞくするほど甘く感じてしまう。
「はぁ……あ、いや……いや……だめぇ……」
ヒンティは、自分の拒む声に甘い吐息が混じるのを感じた。
サフラーの柔らかな唇が、掠めるように乳首を擦っただけで、
「ぁああ……」
身震いするほどの甘い疼きが、下腹部に走った。
「そうだ……自分の気持ちに素直になれ……私のものになるのだ……」
「や……いや……です……」
ヒンティは必死になって気持ちを立て直そうとする。しかし、下腹部の甘い疼きはいや増し、サフラーに乳首を甘噛みされるたびに、切ない喘ぎ声が漏れてしまう。
「やぁ……ん……ぁあ……」
(どうしてなの? 憎い仇の王子になぶられているのに……身体が蕩けそう……)
サフラーの胸に倒れ込んだヒンティを、たくましい腕が抱きしめた。
「お前を……ずっと待ちこがれていたのだ……黄金の乙女を我がものにするのが、私の願いだったのだ……!」
息が止まりそうなほど強くかき抱かれて、ヒンティは身動きできなかった。噛み付くような勢いで、紅唇を奪われた。
「や……んぅ……」
先ほどネイロス河で受けた口づけとは、比べものにならないくらい激しいものだった。
強引に王子の舌が口腔に押し入り、震えるヒンティの舌を捕らえてきつく吸い上げた。
「んっ……んんっ……」
息ができないほど乱暴に口腔を舐られ、くちゅくちゅと艶めかしい音を立てて、舌を擦り付けられる。たちまち頭の芯がぼうっと霞んでしまう。
「ふぅ……んんっ……ふぁ……」
顔を背けようとすると、サフラーが身体ごと体重をかけて、ヒンティを寝台の上に押し倒した。
そしてサフラーは腰帯をしゅるっとほどくと、ヒンティの両手首を頭の上で括ってしまった。
「やぁっ……外してください!」
ヒンティは悲鳴を上げて、仰け反って身じろぎしたが、それがかえって剥き出しのままだった乳房を誇示するように振り立てる動作になってしまった。
「さあ、もうおとなしく我がものになれ」
サフラーの手入れの行き届いたしなやかな手が、ヒンティのまろやかな乳房をまさぐった。
「ぁふ……っ……んんんっ」
ヒンティはびくんと身体を震わせた。誰かに乳房を弄ばれた事など一度もなかったヒンティは、全身に走った未知の感覚におののいた。
サフラーは、再びヒンティの口腔を舐りながら、柔らかな乳房を円を描くように揉みしだいた。そうしながら、白い乳丘にぽつりとたたずむ紅い突起を指で摘んだ。
「んんっ……んぁ……」
なにか痺れるような甘い疼きが、胸の先から下肢に走り、ヒンティは身震いした。
ようよう唇を離したサフラーは、熱っぽい眼差しでヒンティを見つめる。
「なんと……絹のような肌触りだ……黄金の髪、ナイルの水底のような眼、抜けるような白い肌……そなたは確かに女神だ……」
押さえ込まれたヒンティは、首をいやいやと振りながら言う。
「ちがいます……私は、女神なんかじゃ……っ」
いきなりサフラーが、ヒンティの紅い乳首を口に含んだ。ちゅっと音を立てて、啄むようにそこを吸われた。
「ひっ……あっ」
ずきんと痛みにも似た痺れが、全身に走る。
「……ここは、砂漠の薔薇の蕾のように綺麗だ……」
サフラーは、ねっとりと舌先でヒンティの乳首を舐った。
「や……ぁ、あ、やめ……て、そんなこと……」
ぬるりとした唾液にまみれた乳首が、なぜか硬くしこってくる。
(このままでは、王子に陵辱されてしまう……)
仇の王子に、操を奪われてしまう。
ヒンティは自由を奪われた身体で、必死に身悶えした。
しかし、両手は縛られている上に、サフラーの両脚は彼女の下半身をがっちりと押さえていて、逃れる事はかなわない。
「お願い……です……こんなこと……やめて……下さい……!」
口惜しさから、青い目からどっと熱い涙がこぼれた。
ヒンティの陶磁器のような滑らかな頬にこぼれる大粒の涙を見ると、サフラーははっとしたように、ふいに動きを止めた。
「そうか……そなたは、処女であろうな……」
サフラーは、ゆっくりヒンティの身体から身を起こした。そして、寝台の高枕の下の黒檀の小箱から何か取り出し、側の小卓の上の葡萄酒が入っている杯に手を伸ばした。
ヒンティはほっとして、手首を揺すって縛めをほどこうとした。
しかし、それより早く、葡萄酒を口に含んだサフラーが、ヒンティに口づけをした。
「んっ……? んぅ……」
ヒンティの口の中に、香しい葡萄酒が流れ込む。葡萄酒と一緒に、なにか甘味のある丸薬のようなものが混じっていたが、思わずごくりと嚥下してしまった。
唇を離したサフラーが、艶っぽい眼でヒンティを見つめた。
「さあ……これでいい……枸杞子の媚薬だ。催淫効果がある……初めてでも感じられる」
「!?」
ヒンティは、再び身を寄せてきたサフラーを身体で押しのけようとしたが、全く力が入らない。即効性のある媚薬だったのか、みるみる全身が熱く火照ってきた。
「あ……ぁ?」
意識はぼんやりするのに、身体中の器官が異様に敏感になったような気がする。
「私の黄金の乙女よ……」
サフラーが、ヒンティの首筋に唇を押し付けた。
「あん……っ」
唇が触れた部分が、かあっと熱くなる。
サフラーは、耳朶から肩先、鎖骨へと口づけを繰り返す。それだけで、ぞくぞくするほど甘く感じてしまう。
「はぁ……あ、いや……いや……だめぇ……」
ヒンティは、自分の拒む声に甘い吐息が混じるのを感じた。
サフラーの柔らかな唇が、掠めるように乳首を擦っただけで、
「ぁああ……」
身震いするほどの甘い疼きが、下腹部に走った。
「そうだ……自分の気持ちに素直になれ……私のものになるのだ……」
「や……いや……です……」
ヒンティは必死になって気持ちを立て直そうとする。しかし、下腹部の甘い疼きはいや増し、サフラーに乳首を甘噛みされるたびに、切ない喘ぎ声が漏れてしまう。
「やぁ……ん……ぁあ……」
(どうしてなの? 憎い仇の王子になぶられているのに……身体が蕩けそう……)