後宮遊戯
~皇帝に愛されし蜜受難~
柚原テイル イラスト/ゆえこ
ついに後宮に入れられてしまった蓮緋(れんひ)。幼なじみでもある皇帝・琿春 (こんしゅん)が、ほかの女性を夜をともにすることを見たくなかったのに…。 だがそれは、いまだ正妃がいない琿春が企てた計画の一端で!? 発売日:2014年8月1日
~皇帝に愛されし蜜受難~
柚原テイル イラスト/ゆえこ
ついに後宮に入れられてしまった蓮緋(れんひ)。幼なじみでもある皇帝・琿春 (こんしゅん)が、ほかの女性を夜をともにすることを見たくなかったのに…。 だがそれは、いまだ正妃がいない琿春が企てた計画の一端で!? 発売日:2014年8月1日
「それは――」
「そうだ、これが正真正銘、本物の媚薬だ。女を興奮させ、性感を鋭敏にさせる。拒み続けるお前であっても、悦楽に溺れるはずだ」
赤い小瓶を見せつけるように振りながら、琿春が台の上に身体中を縛られた蓮緋に近づいてくる。
「そんなもの要りません。絶対に飲みません」
――――貴方と愛し合うのに、媚薬なんて無粋なものを使いたくない。なのに……。
完全に怒りに身を任せてしまっている琿春には、そんな純粋な想いさえ届かない。
「なら、無理やり飲ませるだけだ」
「飲みません」
今度こそ、唇をこじ開けられないようにきつく口を結ぶ。
「それで抵抗しているつもりか? 飲ませ方にも色々ある」
「えっ……」
瓶の蓋を開けると、おもむろに琿春が半分ほどの中の液を飲んでしまう。
何をしているのかと、蓮緋が呆気にとられていると彼が顔を近づけてきた。
「ん、んぅ――――!」
――――何を? ん、あっ!
口をきつく結んだつもりだったけれど、驚いた拍子に緩み、その隙間から媚薬を流し込まれてしまう。舌がさらに入り込んできて、蓮緋の唇を開かせた。
「ん、んんっ……ごほっ、ごほっ……」
頭を寝かせられた格好の蓮緋は咳き込みながら、入ってきた薬液を飲むしかない。
どろりとした液が喉を嬲るように通り過ぎて行った。
「……そんなことをしたら、陛下も」
「琿春と呼べと言っただろう」
「んん――――!」
呼び名のことを指摘しながら、琿春が素早くもう一度媚薬を口に含むと、また口移しで蓮緋に飲ませる。
咄嗟のことで拒むことができず、彼女はまた喉を鳴らして薬液を飲み込んでしまった。
「心配はいらない。男にこの媚薬の効果は薄い。何故だかわかるか?」
「…………」
「女は男の数倍、快感に鋭敏だからだ。絶頂時は特にな。どうだ、気分は? 薬液だから、かなり早く効果がでるはずだ」
琿春の話を聞いている最中から、蓮緋は喉が渇き、視界はぼやけ、身体が熱を持ち始めているのを感じていた。
そして、下肢が疼いて、先ほどまで考えていたこと、怒っていたことが薄れていく。
「少し気分が……悪い、です」
「初めだから、薬の効き目が強く出ているのだろう。すぐに慣れてくるはずだ」
――――こんなものに慣れたくはないのに……身体が……火照る……。
自分のものかと疑いたくなるほどに、息が熱く、荒くなっていく。
しかし、不思議と恐怖感はなかった。
逆に眠る前のように身体から余分な力が抜け、台の上に寝かされているというのに、身体が沈み込むような気持ちの良い感覚が蓮緋を蝕んでいく。
――――私はどうしてこんな姿で……何も考えられない。考えたくない。
「そろそろ頃合いか?」
蓮緋の赤くなった顔を覗き込み、具合を確かめると、琿春は僅かに薬液の残った瓶を彼女の身体の上で傾けた。
「ひゃっ! ああああっ!」
へその辺りに数滴、薬液が零れ落ちる。
ただそれだけのことなのに、猛烈な快感が蓮緋に押し寄せ、身体を激しく躍らせた。
「これはどうだ?」
今度は胸の先端を指で触れると、媚薬を飲ませる前よりもずっと強く押し込んだ。
「あ、んんんんっ! んん――!」
さらに強い快感が、びくびくと蓮緋の身体を震わせた。
されていることは前と同じなのに、感じ方は別物で、それは彼女の気持ちよさそうな嬌声が表している。
媚薬を飲まされた蓮緋は、疲れや痛みといった感覚が麻痺し、快感や刺激に驚くほど敏感になっていた。
「これは貴重なものだ。終わりの一滴まで味わえ」
琿春はその顔を唇ではなく、腹へと近づける。そこには先ほど零した媚薬がへそに溜まり、周りにも数滴肌に弾かれ、散っていた。
それらを琿春が舌で操る。
へそから掬い出して下へと導くと、川を作るようにまっすぐ秘部に向かって媚薬が筋を作りながら流れ落ちる。
「あ……っ……熱い……!」
花弁に触れた途端、疼きの振れが大きくなり、腰が浮き上がった。秘部を覆う襞が焼けるような熱さを感じる。
琿春の舌は、さらに腹から腰に残った滴を集めて舌に乗せると、膣の上部に口を近づけた。
「ひゃうっ! あああっ……んぅん!」
すでに薬の効果で膨れ上がっていた淫芽を、指を使って露にすると、舌で琿春が蓮緋の花芯を嬲ろ始めていた。
媚薬がたっぷりと染み込んだ舌で、何度も小さく尖った花芯を上下に舐める。
その度に腰が痙攣してしまうほどの快感と刺激が、蓮緋を襲っていた。けれど、それも媚薬の効果で気持ちいいと錯覚してしまう。
琿春もその行為と様子に興奮しているのか、息を荒くしながら顔を股に押しつけ、夢中で舐め続けている。
そんな彼の息が肌にかかるだけでも、敏感になった蓮緋は快感を覚えてしまうほどだった。
「あ、あ、あああ……はぁあ……んんぅん!」
妖艶でいて、聞く者を誘うような声が何度も蓮緋の口からもれる。
何も考えることができなくなってしまった彼女の意識は遠く、それでいて淫靡な感覚だけに強く反応していく。
舌が花芯を漁るたびに、台の上で搦め捕られた身体を捩り、その快感に震える。
彼の息が熱くなり、花芯が熱くなっていくのか、吐息に熱せられているのかわからなくなる。
――――堕ちる……堕ちてしまう……ああぁ……。
隅へと追いやられた蓮緋の理性がそんなことを頭の中で呟く。
舌が露な花芽を襲う度に快感だけが身体を支配し、他の感覚が薄れていく。
手足は動かず、乱れ、淫靡に悶えることだけができる人形。
琿春は偏執的にその彼女の身体を愛撫し続けた。
「そうだ、これが正真正銘、本物の媚薬だ。女を興奮させ、性感を鋭敏にさせる。拒み続けるお前であっても、悦楽に溺れるはずだ」
赤い小瓶を見せつけるように振りながら、琿春が台の上に身体中を縛られた蓮緋に近づいてくる。
「そんなもの要りません。絶対に飲みません」
――――貴方と愛し合うのに、媚薬なんて無粋なものを使いたくない。なのに……。
完全に怒りに身を任せてしまっている琿春には、そんな純粋な想いさえ届かない。
「なら、無理やり飲ませるだけだ」
「飲みません」
今度こそ、唇をこじ開けられないようにきつく口を結ぶ。
「それで抵抗しているつもりか? 飲ませ方にも色々ある」
「えっ……」
瓶の蓋を開けると、おもむろに琿春が半分ほどの中の液を飲んでしまう。
何をしているのかと、蓮緋が呆気にとられていると彼が顔を近づけてきた。
「ん、んぅ――――!」
――――何を? ん、あっ!
口をきつく結んだつもりだったけれど、驚いた拍子に緩み、その隙間から媚薬を流し込まれてしまう。舌がさらに入り込んできて、蓮緋の唇を開かせた。
「ん、んんっ……ごほっ、ごほっ……」
頭を寝かせられた格好の蓮緋は咳き込みながら、入ってきた薬液を飲むしかない。
どろりとした液が喉を嬲るように通り過ぎて行った。
「……そんなことをしたら、陛下も」
「琿春と呼べと言っただろう」
「んん――――!」
呼び名のことを指摘しながら、琿春が素早くもう一度媚薬を口に含むと、また口移しで蓮緋に飲ませる。
咄嗟のことで拒むことができず、彼女はまた喉を鳴らして薬液を飲み込んでしまった。
「心配はいらない。男にこの媚薬の効果は薄い。何故だかわかるか?」
「…………」
「女は男の数倍、快感に鋭敏だからだ。絶頂時は特にな。どうだ、気分は? 薬液だから、かなり早く効果がでるはずだ」
琿春の話を聞いている最中から、蓮緋は喉が渇き、視界はぼやけ、身体が熱を持ち始めているのを感じていた。
そして、下肢が疼いて、先ほどまで考えていたこと、怒っていたことが薄れていく。
「少し気分が……悪い、です」
「初めだから、薬の効き目が強く出ているのだろう。すぐに慣れてくるはずだ」
――――こんなものに慣れたくはないのに……身体が……火照る……。
自分のものかと疑いたくなるほどに、息が熱く、荒くなっていく。
しかし、不思議と恐怖感はなかった。
逆に眠る前のように身体から余分な力が抜け、台の上に寝かされているというのに、身体が沈み込むような気持ちの良い感覚が蓮緋を蝕んでいく。
――――私はどうしてこんな姿で……何も考えられない。考えたくない。
「そろそろ頃合いか?」
蓮緋の赤くなった顔を覗き込み、具合を確かめると、琿春は僅かに薬液の残った瓶を彼女の身体の上で傾けた。
「ひゃっ! ああああっ!」
へその辺りに数滴、薬液が零れ落ちる。
ただそれだけのことなのに、猛烈な快感が蓮緋に押し寄せ、身体を激しく躍らせた。
「これはどうだ?」
今度は胸の先端を指で触れると、媚薬を飲ませる前よりもずっと強く押し込んだ。
「あ、んんんんっ! んん――!」
さらに強い快感が、びくびくと蓮緋の身体を震わせた。
されていることは前と同じなのに、感じ方は別物で、それは彼女の気持ちよさそうな嬌声が表している。
媚薬を飲まされた蓮緋は、疲れや痛みといった感覚が麻痺し、快感や刺激に驚くほど敏感になっていた。
「これは貴重なものだ。終わりの一滴まで味わえ」
琿春はその顔を唇ではなく、腹へと近づける。そこには先ほど零した媚薬がへそに溜まり、周りにも数滴肌に弾かれ、散っていた。
それらを琿春が舌で操る。
へそから掬い出して下へと導くと、川を作るようにまっすぐ秘部に向かって媚薬が筋を作りながら流れ落ちる。
「あ……っ……熱い……!」
花弁に触れた途端、疼きの振れが大きくなり、腰が浮き上がった。秘部を覆う襞が焼けるような熱さを感じる。
琿春の舌は、さらに腹から腰に残った滴を集めて舌に乗せると、膣の上部に口を近づけた。
「ひゃうっ! あああっ……んぅん!」
すでに薬の効果で膨れ上がっていた淫芽を、指を使って露にすると、舌で琿春が蓮緋の花芯を嬲ろ始めていた。
媚薬がたっぷりと染み込んだ舌で、何度も小さく尖った花芯を上下に舐める。
その度に腰が痙攣してしまうほどの快感と刺激が、蓮緋を襲っていた。けれど、それも媚薬の効果で気持ちいいと錯覚してしまう。
琿春もその行為と様子に興奮しているのか、息を荒くしながら顔を股に押しつけ、夢中で舐め続けている。
そんな彼の息が肌にかかるだけでも、敏感になった蓮緋は快感を覚えてしまうほどだった。
「あ、あ、あああ……はぁあ……んんぅん!」
妖艶でいて、聞く者を誘うような声が何度も蓮緋の口からもれる。
何も考えることができなくなってしまった彼女の意識は遠く、それでいて淫靡な感覚だけに強く反応していく。
舌が花芯を漁るたびに、台の上で搦め捕られた身体を捩り、その快感に震える。
彼の息が熱くなり、花芯が熱くなっていくのか、吐息に熱せられているのかわからなくなる。
――――堕ちる……堕ちてしまう……ああぁ……。
隅へと追いやられた蓮緋の理性がそんなことを頭の中で呟く。
舌が露な花芽を襲う度に快感だけが身体を支配し、他の感覚が薄れていく。
手足は動かず、乱れ、淫靡に悶えることだけができる人形。
琿春は偏執的にその彼女の身体を愛撫し続けた。