満月に秘める巫女の初恋
女神は闇夜の淫儀を好みて
あまおう紅 イラスト/カキネ
祭壇で処女を捧げる成人の儀――聖巫女イリュシアの相手として現れたのは、自分のほのかな恋心を裏切ったセレクティオンだった。彼の与える快楽に蕩かされつつも素直になれないイリュシアは…? 発売日:2014年10月31日
女神は闇夜の淫儀を好みて
あまおう
祭壇で処女を捧げる成人の儀――聖巫女イリュシアの相手として現れたのは、自分のほのかな恋心を裏切ったセレクティオンだった。彼の与える快楽に蕩かされつつも素直になれないイリュシアは…? 発売日:2014年10月31日
「恥ずかしがる必要はないのですよ」
そう言うや、彼はイリュシアの膝裏を抱えるようにして、体勢を変える。胡坐をかいた彼の上にまたがって座る形。女神像に向けて、大きく脚を広げたその恰好に、官能に霞がかっていた頭が、一時我に返る。
「いや、こんな――あぁぁっ……」
自らの体勢に衝撃を受けていられたのも一瞬だった。逃れようと膝をつかまれたまま脚をばたばたさせたところ、先ほどよりも奥まで彼の牡を受け入れるはめになり、葦のように腰をしならせる。
「はぁっ、……や、……あぁっ、……ふ、深い……っ」
膝を持ち上げられているため、つながっている一点にすべての体重がかかってしまう体勢だった。結果、いきり立った剛直に深すぎるところまで突かれ、下肢の奥がせつなく疼く。
幾度にもわたって官能を教え込まれた身体は、その機を逃さず、そそり立つ牡を媚壁でしめ上げた。まぶたの裏が白くなるほど大きな悦楽に、イリュシアは細い肢体を大げさなほどガクガクとふるわせる。
「や、……っぁっああ……ぁぁぁんっ……!」
「官能を味わい尽くすには、恥じらいなど邪魔なだけ」
達している最中のイリュシアの脚を、さらに大きく広げ、彼は先ほどとは一転して、わざと音をたてるように、激しい突き上げをくり返す。
「い、いまっ……や……っ、……お、お願い……あっ……あっ、……あぁっ……!」
「愛も、性愛も、共に女神から人への最大の賜物。――それがこの神殿の教えではありませんか。聖巫女である貴女の役目は、ひたすら愛の歓びを享受し、快楽に乱れる姿を女神にご高覧いただくこと」
「で……でも、……いやよ、……こっ、……こんな、……の……っ」
大きく脚を広げられ、雄茎で貫かれ揺さぶられながら、火照らせた身体を快感にくねらせる自分の姿はあまりに淫猥で、己自身ですら正視することができない。
女神に性愛の歓びを献じることこそ儀式の目的であると分かってはいても、到底開き直れるものではなかった。
「や、ぁぁ、ぁ……も、ダメ……ぇ……!」
「こらえてはなりません。感じるままに啼きむせび、溺れてください。それこそが官能をこよなく愛する女神が求める供物なのですから」
セレクティオンは、イリュシアの蜜洞を奥の奥まで穿ちながら、硬く張り詰めて膨らんだ花芯を指先でつぅ……とたどる。
「きゃぁ! ぁあ……っ」
快感が全身を貫き、イリュシアは達したばかりの身体をびくりと大げさなほど震わせた。
「そ、それっ……ダメ……ぇ――」
「そして私の名前を呼んで下さい。愛しい方」
「んぅぅ、……ふっ……」
不遜な要請に、首を振る。
それは、いまここでは呼んではならない名前である。彼は本来、ここにいてはいけない人間なのだから。
神官でもないのに神殿の聖域に忍び入り、イリュシアを脅して好きに弄ぶ、卑劣な不信心者。
甘い責め苦に流されて、自ら彼の掟破りに同調するような真似をしてはならない。
そう誓うイリュシアの忍耐をあざ笑うかのように、誰よりもうまく竪琴を奏でる彼の繊指が、硬く勃ち上がっていた花芯をつまんでくる。くりくりと弄び、イリュシアを思うさま奏でていく。
「あ、ぁあっ……ん……ぅ……ぁ……や、ぁぁ、ぁっ……!」
つい先ほど達したばかりの身体が、ふたたびビクビクと痙攣し、快感の波に呑み込まれた。身の内に咥えたままの雄茎を、蜜壁がぎゅぅっとしめつけるのを感じる。
奥の奥まで埋め込まれた脈動を感じながらの絶頂は、どこまでも気持ちがよく、火照りきった敏感な肌がざわざわと粟立ち、思わず我を忘れてしまいそうになった。
「んっ、……は……ぁ……っ」
荒い息をつくイリュシアの、ぷくりと腫れた花芯に、彼はなおも蜜をまぶすようにして親指で触れてくる。
「んっ……んんっ……ぁ……やぁ……っ」
「名前を呼んで下さい。もっといじって差し上げますから」
「ふぁ……っ、あっ、……あぁんっ、セ……セレクティオン……」
呼ぶつもりのなかった名前を、しぼり出すようにして口にしたところ、彼の指がぬるりぬるりと花芯を転がしてきた。
「あっ、……ん、ぅ……っ」
「普段はつれない貴女が……私の手管に溺れて言いなりになっていく様に……、不本意そうでいながら蕩けたそのお顔に、ぞくぞくします」
「さ、最低……だわ……っ」
「そう、他のことは考えずに、私だけを見ていればいいのです。……さぁ、もう一度」
「……セレク、ティオン……っ」
と、親指で花芯をいじりながら、中指が、ぐじゅっ……と接合部に潜り込んでくる。
「あ、あぁ……!」
「これ、お好きでしょう……?」
最初にそれをされたとき、ひどく乱れてしまったことを思い出し、ゆるゆると小さく首を横に振った。すると嘘をつくなとばかり、押し込まれてきた指の腹が花芯の裏のあたりをぐりぐりと刺激してくる。
「やぁっ、……あっ、ぁぁぁっ……全部、……なんて、だめぇ……っ」
親指で蜜まみれの花芯を転がし、そして蜜洞の最奥をたくましい切っ先で穿たれながらの淫戯である。次から次へと与えられる悦楽に、イリュシアは媚香の効果で熱く張り詰めた肌を粟立たせた。下肢の奥から泉のように蜜がわき出し、少し動くだけでぐちゅぐちゅと聞くに堪えない水音を発している。
「そんな……、何度も……無理……ぁあぁぁ……!」
ぶるぶるっと身体を震わせて、容赦のない官能に溺れていく。
「私のことだけ考えていてください。どうか……!」
力を込めた言葉と共に、彼の雄が中で弾けた。蜜壺の最奥でそれを受け止め、やがて峠を越えた頃、熱く震える息をつく。
乞われるまでもなく、自分の中は彼でいっぱいだ。彼への怒り、彼への反発、彼への糾弾、そして――それでもなお拒みきれない煩悶。
セレクティオン……!
そう言うや、彼はイリュシアの膝裏を抱えるようにして、体勢を変える。胡坐をかいた彼の上にまたがって座る形。女神像に向けて、大きく脚を広げたその恰好に、官能に霞がかっていた頭が、一時我に返る。
「いや、こんな――あぁぁっ……」
自らの体勢に衝撃を受けていられたのも一瞬だった。逃れようと膝をつかまれたまま脚をばたばたさせたところ、先ほどよりも奥まで彼の牡を受け入れるはめになり、葦のように腰をしならせる。
「はぁっ、……や、……あぁっ、……ふ、深い……っ」
膝を持ち上げられているため、つながっている一点にすべての体重がかかってしまう体勢だった。結果、いきり立った剛直に深すぎるところまで突かれ、下肢の奥がせつなく疼く。
幾度にもわたって官能を教え込まれた身体は、その機を逃さず、そそり立つ牡を媚壁でしめ上げた。まぶたの裏が白くなるほど大きな悦楽に、イリュシアは細い肢体を大げさなほどガクガクとふるわせる。
「や、……っぁっああ……ぁぁぁんっ……!」
「官能を味わい尽くすには、恥じらいなど邪魔なだけ」
達している最中のイリュシアの脚を、さらに大きく広げ、彼は先ほどとは一転して、わざと音をたてるように、激しい突き上げをくり返す。
「い、いまっ……や……っ、……お、お願い……あっ……あっ、……あぁっ……!」
「愛も、性愛も、共に女神から人への最大の賜物。――それがこの神殿の教えではありませんか。聖巫女である貴女の役目は、ひたすら愛の歓びを享受し、快楽に乱れる姿を女神にご高覧いただくこと」
「で……でも、……いやよ、……こっ、……こんな、……の……っ」
大きく脚を広げられ、雄茎で貫かれ揺さぶられながら、火照らせた身体を快感にくねらせる自分の姿はあまりに淫猥で、己自身ですら正視することができない。
女神に性愛の歓びを献じることこそ儀式の目的であると分かってはいても、到底開き直れるものではなかった。
「や、ぁぁ、ぁ……も、ダメ……ぇ……!」
「こらえてはなりません。感じるままに啼きむせび、溺れてください。それこそが官能をこよなく愛する女神が求める供物なのですから」
セレクティオンは、イリュシアの蜜洞を奥の奥まで穿ちながら、硬く張り詰めて膨らんだ花芯を指先でつぅ……とたどる。
「きゃぁ! ぁあ……っ」
快感が全身を貫き、イリュシアは達したばかりの身体をびくりと大げさなほど震わせた。
「そ、それっ……ダメ……ぇ――」
「そして私の名前を呼んで下さい。愛しい方」
「んぅぅ、……ふっ……」
不遜な要請に、首を振る。
それは、いまここでは呼んではならない名前である。彼は本来、ここにいてはいけない人間なのだから。
神官でもないのに神殿の聖域に忍び入り、イリュシアを脅して好きに弄ぶ、卑劣な不信心者。
甘い責め苦に流されて、自ら彼の掟破りに同調するような真似をしてはならない。
そう誓うイリュシアの忍耐をあざ笑うかのように、誰よりもうまく竪琴を奏でる彼の繊指が、硬く勃ち上がっていた花芯をつまんでくる。くりくりと弄び、イリュシアを思うさま奏でていく。
「あ、ぁあっ……ん……ぅ……ぁ……や、ぁぁ、ぁっ……!」
つい先ほど達したばかりの身体が、ふたたびビクビクと痙攣し、快感の波に呑み込まれた。身の内に咥えたままの雄茎を、蜜壁がぎゅぅっとしめつけるのを感じる。
奥の奥まで埋め込まれた脈動を感じながらの絶頂は、どこまでも気持ちがよく、火照りきった敏感な肌がざわざわと粟立ち、思わず我を忘れてしまいそうになった。
「んっ、……は……ぁ……っ」
荒い息をつくイリュシアの、ぷくりと腫れた花芯に、彼はなおも蜜をまぶすようにして親指で触れてくる。
「んっ……んんっ……ぁ……やぁ……っ」
「名前を呼んで下さい。もっといじって差し上げますから」
「ふぁ……っ、あっ、……あぁんっ、セ……セレクティオン……」
呼ぶつもりのなかった名前を、しぼり出すようにして口にしたところ、彼の指がぬるりぬるりと花芯を転がしてきた。
「あっ、……ん、ぅ……っ」
「普段はつれない貴女が……私の手管に溺れて言いなりになっていく様に……、不本意そうでいながら蕩けたそのお顔に、ぞくぞくします」
「さ、最低……だわ……っ」
「そう、他のことは考えずに、私だけを見ていればいいのです。……さぁ、もう一度」
「……セレク、ティオン……っ」
と、親指で花芯をいじりながら、中指が、ぐじゅっ……と接合部に潜り込んでくる。
「あ、あぁ……!」
「これ、お好きでしょう……?」
最初にそれをされたとき、ひどく乱れてしまったことを思い出し、ゆるゆると小さく首を横に振った。すると嘘をつくなとばかり、押し込まれてきた指の腹が花芯の裏のあたりをぐりぐりと刺激してくる。
「やぁっ、……あっ、ぁぁぁっ……全部、……なんて、だめぇ……っ」
親指で蜜まみれの花芯を転がし、そして蜜洞の最奥をたくましい切っ先で穿たれながらの淫戯である。次から次へと与えられる悦楽に、イリュシアは媚香の効果で熱く張り詰めた肌を粟立たせた。下肢の奥から泉のように蜜がわき出し、少し動くだけでぐちゅぐちゅと聞くに堪えない水音を発している。
「そんな……、何度も……無理……ぁあぁぁ……!」
ぶるぶるっと身体を震わせて、容赦のない官能に溺れていく。
「私のことだけ考えていてください。どうか……!」
力を込めた言葉と共に、彼の雄が中で弾けた。蜜壺の最奥でそれを受け止め、やがて峠を越えた頃、熱く震える息をつく。
乞われるまでもなく、自分の中は彼でいっぱいだ。彼への怒り、彼への反発、彼への糾弾、そして――それでもなお拒みきれない煩悶。
セレクティオン……!