身代わり花嫁は愛を乞われる
海の都に散る純潔
涼原カンナ イラスト/氷堂れん
カッシーナ国の大公ミケーレへ嫁ぐはずの異母妹が駆け落ちし、急遽式で花嫁役を務めることになったカテリーナは、初夜まで身代わりをする羽目に! ミケーレから甘く淫らに抱かれてしまい…? 発売日:2014年10月31日
海の都に散る純潔
涼原カンナ イラスト/氷堂れん
カッシーナ国の大公ミケーレへ嫁ぐはずの異母妹が駆け落ちし、急遽式で花嫁役を務めることになったカテリーナは、初夜まで身代わりをする羽目に! ミケーレから甘く淫らに抱かれてしまい…? 発売日:2014年10月31日
「これで君のすべてを手に入れたよ」
耳元でささやかれ、ミケーレの瞳を見つめた。金の瞳がシャンデリアで揺れる炎の熱を宿している。まるでこの瞬間を待ちわびていたと語っているようで、カテリーナの身体はどうしようもなく火照ってしまう。
(身代わりなのに)
なぜ彼はこんなにも熱意を込めてカテリーナを抱くのだろう。これは政略結婚が成立したと証明するだけの一夜であり、ある意味ふたりにとっては義務でしかない。
それなのに、ミケーレはカテリーナの至るところを細やかに愛撫して、深い悦びを味わわせる。まるで、愛する女を抱きしめるように。
(そんなわけないのに)
ミケーレはやさしく接してくれるが、ときにはひどく辛辣だ。小さく縮こまり、変化から遠ざかろうとするカテリーナの弱さを指摘してくる。だから、カテリーナは彼といると怖かった。
今は違う意味で怖い。こんなふうに抱かれたら、彼に愛されていると誤解してしまいそうだ。
「君の中は想像以上にたまらないな」
ミケーレが軽く腰を振る。柔襞をこすられて、痛みにうめいた。
「いや……お願い……やめて」
「すまないがとてもやめられない。君の中は気持ちがよすぎる」
彼の腰遣いは次第に大胆になっていく。肉棒を抜ける寸前まで引き、押し回しながら奥へと侵入する。蜜に濡れた襞は男の抜き差しに蹂躙されるだけだったが、彼の律動に慣れてくると、次第に甘く痺れだした。カテリーナの腰もつたなく動いて、無意識に彼の欲望を煽りだす。
「あ……ああ、いや……」
太い楔がカテリーナの膣を容赦なく攻め立てる。最奥の扉をずんと突かれると息が止まるような快楽が生まれ、全身が震えた。眉を寄せて高まる熱に耐えていると、ミケーレの口元が小さく歪んだ。
「気持ちよさそうだな。奥を攻撃されるのがいいかい? それともこっちかな」
角度をつけて恥丘の裏を突かれ、カテリーナは悲鳴をあげた。
「あ、や、そこ……!」
「ここもいいのか。君は本当に素直だな」
感じる場所を立て続けに先端で突かれると、理性までも壊されてしまう。髪を乱し、小ぶりな胸を反らして、ミケーレの抽挿を受け止め続ける。
ミケーレは冷たく整った容貌とは裏腹に、情熱的にカテリーナを貫いた。最奥に亀頭を何度もめりこまされて、カテリーナの快感が限界まで高まる。
「あ、あ、もう、だめ……!」
絶頂の悦びはあまりに強かった。下肢はすっかりとろけきって、頭の中が白く焼ける。膣が痙攣し、柔襞は精を誘うように彼の雄をきつく締め付けた。
忘我にすっかり虚脱して、ベッドに沈んだカテリーナの腰を抱き、ミケーレは何度か奥を突くと、悪びれることなく吐精する。胎の底で受け止める精は熾火のように熱く、本能的に恐れを感じて全身がどうしようもなく震えた。
「ああ……」
カテリーナの目尻から涙がひとすじこぼれる。子種を吐かれてしまったのだ。もしも子ができたら、どうすればいいのだろう。
「いや、お願い、抜いて」
今さらながら恐慌状態に陥り、彼の下から逃げようとする。だが、ミケーレはカテリーナの手首を掴むと、敷布に押しつけた。
「孕んでも大丈夫。責任はとる」
覆いかぶさられて耳元にささやかれる。開き直ったようなその言葉にさらに衝撃を受けた。
(責任をとるだなんて、どうするつもりなの?)
疑念がみるみるうちにふくれていく。
まさか、ミケーレはカテリーナを愛人にでもするつもりなのだろうか。だから、先に既成事実をつくるために、今回の条件を持ちかけたのだろうか。
不安を隠せずミケーレを見つめると、彼は愛おしげにカテリーナに口づける。舌をからめられて、カテリーナの意識は行為のもたらす快楽にまたもや囚われてしまう。
(だめなのに)
極みを知った肉体はさらなる悦びを欲している。肌が触れ合うだけで、彼の汗のひとしずくがこぼれただけで、肉襞が震えてしまう。
「わたしはまだ満足できないんだ。もう少し付き合ってもらうよ」
ミケーレは熱に浮かされたようにつぶやくと、丸みの足りないカテリーナの乳房をこねまわす。
「や、やめてください……!」
身代わりの儀式は終わったのだ。カテリーナの処女の証は失われ、彼は男としての能力を立会人の前で充分すぎるほどに示した。それなのに、ミケーレはまたカテリーナをむさぼろうとする。
のしかかる彼の身体の下から逃れようと暴れるが、ミケーレは体重をかけてカテリーナをシーツに押さえつける。海の上で鍛えているせいなのか、彼のたくましい筋肉は力に満ちていて、カテリーナの必死の抵抗もまるきり歯が立たない。
「お願い、やめて」
涙を浮かべて首を横に振ったが、下肢のつけねに指を這わされると、たちどころに快感が生まれて腰から力が抜けていく。
またもや激しくなる愛撫にカテリーナの抵抗は儚くなる。純潔を散らされたばかりの蜜洞を復活した屹立に穿たれて、カテリーナは果てのない悦楽の螺旋に落ちていった。
耳元でささやかれ、ミケーレの瞳を見つめた。金の瞳がシャンデリアで揺れる炎の熱を宿している。まるでこの瞬間を待ちわびていたと語っているようで、カテリーナの身体はどうしようもなく火照ってしまう。
(身代わりなのに)
なぜ彼はこんなにも熱意を込めてカテリーナを抱くのだろう。これは政略結婚が成立したと証明するだけの一夜であり、ある意味ふたりにとっては義務でしかない。
それなのに、ミケーレはカテリーナの至るところを細やかに愛撫して、深い悦びを味わわせる。まるで、愛する女を抱きしめるように。
(そんなわけないのに)
ミケーレはやさしく接してくれるが、ときにはひどく辛辣だ。小さく縮こまり、変化から遠ざかろうとするカテリーナの弱さを指摘してくる。だから、カテリーナは彼といると怖かった。
今は違う意味で怖い。こんなふうに抱かれたら、彼に愛されていると誤解してしまいそうだ。
「君の中は想像以上にたまらないな」
ミケーレが軽く腰を振る。柔襞をこすられて、痛みにうめいた。
「いや……お願い……やめて」
「すまないがとてもやめられない。君の中は気持ちがよすぎる」
彼の腰遣いは次第に大胆になっていく。肉棒を抜ける寸前まで引き、押し回しながら奥へと侵入する。蜜に濡れた襞は男の抜き差しに蹂躙されるだけだったが、彼の律動に慣れてくると、次第に甘く痺れだした。カテリーナの腰もつたなく動いて、無意識に彼の欲望を煽りだす。
「あ……ああ、いや……」
太い楔がカテリーナの膣を容赦なく攻め立てる。最奥の扉をずんと突かれると息が止まるような快楽が生まれ、全身が震えた。眉を寄せて高まる熱に耐えていると、ミケーレの口元が小さく歪んだ。
「気持ちよさそうだな。奥を攻撃されるのがいいかい? それともこっちかな」
角度をつけて恥丘の裏を突かれ、カテリーナは悲鳴をあげた。
「あ、や、そこ……!」
「ここもいいのか。君は本当に素直だな」
感じる場所を立て続けに先端で突かれると、理性までも壊されてしまう。髪を乱し、小ぶりな胸を反らして、ミケーレの抽挿を受け止め続ける。
ミケーレは冷たく整った容貌とは裏腹に、情熱的にカテリーナを貫いた。最奥に亀頭を何度もめりこまされて、カテリーナの快感が限界まで高まる。
「あ、あ、もう、だめ……!」
絶頂の悦びはあまりに強かった。下肢はすっかりとろけきって、頭の中が白く焼ける。膣が痙攣し、柔襞は精を誘うように彼の雄をきつく締め付けた。
忘我にすっかり虚脱して、ベッドに沈んだカテリーナの腰を抱き、ミケーレは何度か奥を突くと、悪びれることなく吐精する。胎の底で受け止める精は熾火のように熱く、本能的に恐れを感じて全身がどうしようもなく震えた。
「ああ……」
カテリーナの目尻から涙がひとすじこぼれる。子種を吐かれてしまったのだ。もしも子ができたら、どうすればいいのだろう。
「いや、お願い、抜いて」
今さらながら恐慌状態に陥り、彼の下から逃げようとする。だが、ミケーレはカテリーナの手首を掴むと、敷布に押しつけた。
「孕んでも大丈夫。責任はとる」
覆いかぶさられて耳元にささやかれる。開き直ったようなその言葉にさらに衝撃を受けた。
(責任をとるだなんて、どうするつもりなの?)
疑念がみるみるうちにふくれていく。
まさか、ミケーレはカテリーナを愛人にでもするつもりなのだろうか。だから、先に既成事実をつくるために、今回の条件を持ちかけたのだろうか。
不安を隠せずミケーレを見つめると、彼は愛おしげにカテリーナに口づける。舌をからめられて、カテリーナの意識は行為のもたらす快楽にまたもや囚われてしまう。
(だめなのに)
極みを知った肉体はさらなる悦びを欲している。肌が触れ合うだけで、彼の汗のひとしずくがこぼれただけで、肉襞が震えてしまう。
「わたしはまだ満足できないんだ。もう少し付き合ってもらうよ」
ミケーレは熱に浮かされたようにつぶやくと、丸みの足りないカテリーナの乳房をこねまわす。
「や、やめてください……!」
身代わりの儀式は終わったのだ。カテリーナの処女の証は失われ、彼は男としての能力を立会人の前で充分すぎるほどに示した。それなのに、ミケーレはまたカテリーナをむさぼろうとする。
のしかかる彼の身体の下から逃れようと暴れるが、ミケーレは体重をかけてカテリーナをシーツに押さえつける。海の上で鍛えているせいなのか、彼のたくましい筋肉は力に満ちていて、カテリーナの必死の抵抗もまるきり歯が立たない。
「お願い、やめて」
涙を浮かべて首を横に振ったが、下肢のつけねに指を這わされると、たちどころに快感が生まれて腰から力が抜けていく。
またもや激しくなる愛撫にカテリーナの抵抗は儚くなる。純潔を散らされたばかりの蜜洞を復活した屹立に穿たれて、カテリーナは果てのない悦楽の螺旋に落ちていった。