黒騎士と茨 姫
~極上の蜜夜をかぞえて~
京極れな イラスト/風コトハ
護衛の騎士・アルフレッドと惹かれあう王女アリシア。彼の身分なら結婚の可能性もあると希望を持っていたが、父王が決めた相手はアルフレッドではなくて…。禁断の恋に身も心も奪われたアリシアは!? 発売日:2015年6月2日
~極上の蜜夜をかぞえて~
京極れな イラスト/風コトハ
護衛の騎士・アルフレッドと惹かれあう王女アリシア。彼の身分なら結婚の可能性もあると希望を持っていたが、父王が決めた相手はアルフレッドではなくて…。禁断の恋に身も心も奪われたアリシアは!? 発売日:2015年6月2日
静まり返ったひろい室内には、悩ましい息遣いがかすかに響いている。
アリシアの若草色の瞳は濡れた宝石のように艶やかに潤み、薄桃色の無垢な唇は、執拗な口づけのせいで淫らに色づいていた。
「は……はぁ、はぁ……、んぁ……っ」
信じられないことに、アリシアは、自分を四年あまりそばで守ってくれた騎士にドロワーズを脱がされ、ひらかせられた下肢の付け根を彼の指で弄ばれている。
さらに信じがたいのは、そのことに自分がかつてない悦びをおぼえ、興奮していることだ。
こんなにも淫らではしたない行為なのに。
そもそも、未婚の身で許されないことだというのに。
「アル……、も……やめて……」
アリシアは、はじめて覚える官能の愉悦にうろたえた。
彼に指を挿れられるたびに腰がふるえる。そして媚壁を愛でるようにこすられれば、指に吸いつくように内奥がうねり、濡れた薄桃色の唇から甘い溜め息がこぼれてしまう。
「こんなに濡れているのに、やめてほしいんですか?」
アルフレッドは乱れたドレスからのぞく秘部を下方から見おろし、濡れた柔襞を愛撫しながらゆっくりと抜き差しをくりかえす。
ドロワーズを脱がされてから、どれくらいたっているのだろう。
いまアリシアの乳房はゆるんだコルセットからこぼれ、ドレスはまくりあげられてあられもない姿だ。
随所に巧みな口づけや淫らな愛撫をほどこされ、敏感なところを集中的に攻められると、はじめてにもかかわらず、アリシアの官能は簡単に拓かれてしまった。
蜜壺はすでに、しとどに濡れている。
「正直に命令してください。もっと気持ちよくなれますよ」
花芯にまで刺激が届くような荒々しいゆさぶりをかけられると、快感が内部から全体に響いて、アリシアはあえかな声を洩らしはじめた。
甘い痺れのようなものが、くりかえし下肢の奥から内腿のあたりまでひろがる。
「……っ、ん……ンぁ……」
どうしようもない快感がこみあげ、アリシアはシーツを握りしめて悶える。
「溜め息がどんどん艶をおびて色っぽくなってる。アリシア様のからだはおりこうだな」
アルフレッドは愉悦に浸りながら、あいたほうの手で尖りを残していた花芯にふれた。
そこは指を挿入される前まで、さんざん弄られていたところだ。
「やぁっ」
アリシアはびくんと背をのけぞらせた。そのまま軽く弧を描くようにして刺激を送られ、ますます気持ちよくなってしまう。
「あ……ぁ、はあ、ああっ、アル……やめて……」
アリシアは眉根をしぼって訴える。
「でも、アリシア様のここは悦んでる。俺の指が濡れっぱなしですよ?」
たしかに蜜壺には愛液が滴りそうなほどにたっぷりと溢れている。腰が蕩けるような気持ちよさなのだ。
「は……、んぁ……やめ……、あぁっ……はぁはぁ……」
アリシアは熱い息を吐いて、理性を保とうと必死に闘う。
けれど、下肢の奥にはますます蜜が満ちて、砦は脆く崩れてゆくばかりだ。
「アル……どうして……こんなこと……」
アリシアは、甘美な感覚に翻弄されながら問う。
すると彼は、端整な顔を歪めて答えた。
「俺がこれまでどれだけ我慢していたか、アリシア様は知らないんだな」
「我慢……してたの?」
「そうです。俺はもう、ずっとあなたをこんなふうに抱きたかった。このからだを自分の好きなようにして、自分のものにしてしまいたかったんです」
「アル……」
アリシアは酔いにまかせて語られる本音に圧倒される。
「あなたは出会った当初、無垢で清らかな聖女のようだった。いまでもその印象はさしてかわらないが……。いつか、こうして俺の手によって穢し、ただの女に堕としてやりたいとずっと思っていた。俺無しではいられないように――」
アルフレッドの面にあるのは、どこか倒錯的な笑みだ。
それから、内部の感じやすいところを指先で淫らにくすぐる。
「あ……、だめ……、ん……っ」
アリシアは、こみあげる甘美な感覚に内腿をふるふるとふるわせる。
「ほら、そんな声が出るようになれば、もう好きなように情事を楽しむことができる。指を二本に増やしてあげます」
彼は人差し指もぬるりと蜜口に押しあてた。
「や」
蜜洞にきつい圧迫を受けて、アリシアは目を大きくみひらいた。
「大丈夫です。だれも見たことのないあなたを、俺だけに見せて」
アルフレッドは二本の指を上向けて、ゆるやかに刺激を送りはじめる。
濡れて熱をおびた柔襞が、その指に貪欲に吸いつくようにうねる。
「あ、あ、ああ、だめ……」
抜き差しされるごとに、気持ちよさが増してくる。
「ああっ、はぁ……はぁ……、挿れたら……、だめ……」
二本の指で勢いよく攻められると、秘所からはクチュクチュと卑猥な音がしはじめた。
「いやらしい音がしてる。アリシア様が濡れてるせいだ、俺の指遣いに反応して……」
アルフレッドは淡く笑む。拒みながらもみずからの手に堕ちてくるアリシアを、愉しんでいるようすだ。
「ん……いや、はぁ、はぁっ……やめて……」
アリシアは、羞恥と甘い苦悶にますます眉根をしぼる。
アリシアの若草色の瞳は濡れた宝石のように艶やかに潤み、薄桃色の無垢な唇は、執拗な口づけのせいで淫らに色づいていた。
「は……はぁ、はぁ……、んぁ……っ」
信じられないことに、アリシアは、自分を四年あまりそばで守ってくれた騎士にドロワーズを脱がされ、ひらかせられた下肢の付け根を彼の指で弄ばれている。
さらに信じがたいのは、そのことに自分がかつてない悦びをおぼえ、興奮していることだ。
こんなにも淫らではしたない行為なのに。
そもそも、未婚の身で許されないことだというのに。
「アル……、も……やめて……」
アリシアは、はじめて覚える官能の愉悦にうろたえた。
彼に指を挿れられるたびに腰がふるえる。そして媚壁を愛でるようにこすられれば、指に吸いつくように内奥がうねり、濡れた薄桃色の唇から甘い溜め息がこぼれてしまう。
「こんなに濡れているのに、やめてほしいんですか?」
アルフレッドは乱れたドレスからのぞく秘部を下方から見おろし、濡れた柔襞を愛撫しながらゆっくりと抜き差しをくりかえす。
ドロワーズを脱がされてから、どれくらいたっているのだろう。
いまアリシアの乳房はゆるんだコルセットからこぼれ、ドレスはまくりあげられてあられもない姿だ。
随所に巧みな口づけや淫らな愛撫をほどこされ、敏感なところを集中的に攻められると、はじめてにもかかわらず、アリシアの官能は簡単に拓かれてしまった。
蜜壺はすでに、しとどに濡れている。
「正直に命令してください。もっと気持ちよくなれますよ」
花芯にまで刺激が届くような荒々しいゆさぶりをかけられると、快感が内部から全体に響いて、アリシアはあえかな声を洩らしはじめた。
甘い痺れのようなものが、くりかえし下肢の奥から内腿のあたりまでひろがる。
「……っ、ん……ンぁ……」
どうしようもない快感がこみあげ、アリシアはシーツを握りしめて悶える。
「溜め息がどんどん艶をおびて色っぽくなってる。アリシア様のからだはおりこうだな」
アルフレッドは愉悦に浸りながら、あいたほうの手で尖りを残していた花芯にふれた。
そこは指を挿入される前まで、さんざん弄られていたところだ。
「やぁっ」
アリシアはびくんと背をのけぞらせた。そのまま軽く弧を描くようにして刺激を送られ、ますます気持ちよくなってしまう。
「あ……ぁ、はあ、ああっ、アル……やめて……」
アリシアは眉根をしぼって訴える。
「でも、アリシア様のここは悦んでる。俺の指が濡れっぱなしですよ?」
たしかに蜜壺には愛液が滴りそうなほどにたっぷりと溢れている。腰が蕩けるような気持ちよさなのだ。
「は……、んぁ……やめ……、あぁっ……はぁはぁ……」
アリシアは熱い息を吐いて、理性を保とうと必死に闘う。
けれど、下肢の奥にはますます蜜が満ちて、砦は脆く崩れてゆくばかりだ。
「アル……どうして……こんなこと……」
アリシアは、甘美な感覚に翻弄されながら問う。
すると彼は、端整な顔を歪めて答えた。
「俺がこれまでどれだけ我慢していたか、アリシア様は知らないんだな」
「我慢……してたの?」
「そうです。俺はもう、ずっとあなたをこんなふうに抱きたかった。このからだを自分の好きなようにして、自分のものにしてしまいたかったんです」
「アル……」
アリシアは酔いにまかせて語られる本音に圧倒される。
「あなたは出会った当初、無垢で清らかな聖女のようだった。いまでもその印象はさしてかわらないが……。いつか、こうして俺の手によって穢し、ただの女に堕としてやりたいとずっと思っていた。俺無しではいられないように――」
アルフレッドの面にあるのは、どこか倒錯的な笑みだ。
それから、内部の感じやすいところを指先で淫らにくすぐる。
「あ……、だめ……、ん……っ」
アリシアは、こみあげる甘美な感覚に内腿をふるふるとふるわせる。
「ほら、そんな声が出るようになれば、もう好きなように情事を楽しむことができる。指を二本に増やしてあげます」
彼は人差し指もぬるりと蜜口に押しあてた。
「や」
蜜洞にきつい圧迫を受けて、アリシアは目を大きくみひらいた。
「大丈夫です。だれも見たことのないあなたを、俺だけに見せて」
アルフレッドは二本の指を上向けて、ゆるやかに刺激を送りはじめる。
濡れて熱をおびた柔襞が、その指に貪欲に吸いつくようにうねる。
「あ、あ、ああ、だめ……」
抜き差しされるごとに、気持ちよさが増してくる。
「ああっ、はぁ……はぁ……、挿れたら……、だめ……」
二本の指で勢いよく攻められると、秘所からはクチュクチュと卑猥な音がしはじめた。
「いやらしい音がしてる。アリシア様が濡れてるせいだ、俺の指遣いに反応して……」
アルフレッドは淡く笑む。拒みながらもみずからの手に堕ちてくるアリシアを、愉しんでいるようすだ。
「ん……いや、はぁ、はぁっ……やめて……」
アリシアは、羞恥と甘い苦悶にますます眉根をしぼる。