氷雪姫は甘やかな淫熱に蕩かされて
王弟の強引な略奪愛
葉月エリカ イラスト/池上紗京
【挿絵全点フルカラー】不吉とされる双子として生まれ、存在しない王女として幽閉されて育ったグラディアは、妹シルスティアの身代わりとして、大国の王に差し出される。閨にはべり、王を暗殺せよという密命を受けたのだ。成功すれば父に認めてもらえる――その思いだけで海を渡るグラディア。だが王に気に入られず、困り果てていたところに王弟リカードが声をかけてきた。リカードは、昔グラディアに助けられた礼として、男を惑わす手管を授けるというのだが…!? 配信日:2016年3月25日
王弟の強引な略奪愛
葉月エリカ イラスト/池上紗京
【挿絵全点フルカラー】不吉とされる双子として生まれ、存在しない王女として幽閉されて育ったグラディアは、妹シルスティアの身代わりとして、大国の王に差し出される。閨にはべり、王を暗殺せよという密命を受けたのだ。成功すれば父に認めてもらえる――その思いだけで海を渡るグラディア。だが王に気に入られず、困り果てていたところに王弟リカードが声をかけてきた。リカードは、昔グラディアに助けられた礼として、男を惑わす手管を授けるというのだが…!? 配信日:2016年3月25日
「お前の火照りをまずは鎮めてやらないとな」
「あんっ……」
お尻が冷たくなったと思ったら、スカートを大きくたくしあげられ、下半身が丸出しにされていた。
尻たぶを掴んでぐにぐにと揉まれるだけで、この先に起こることを予感した蜜壺が、じゅくりと熱く濡れそぼつ。
リカードの指が、後ろからいきなり二本も突き入れられてきた。
「ほら、こんなにずぶずぶ入ってく。お前も期待してたのか?」
「やぁあっ……違……」
首を左右に振るが、じゅぷじゅぷと卑猥な水音を立ててしまっていては、言い訳のしようもなかった。
最近のグラディアはリカードに近づかれるだけで――いや、彼のことを思い浮かべるだけでも胸がどきどきと騒ぎだし、情交の記憶が目覚めてしまう。
体に染み込んだ愉悦が忘れられず、何もされないうちから、秘処が熱く潤むのがわかるくらいに。
(どうしてこんな、はしたない体に……)
淫蕩な女になってしまった悲しみはあるが、こうして触れてもらえることが嫌ではないのもまた事実だった。
言葉こそ意地悪に聞こえても、リカードが内壁をまさぐる動きは、決して乱暴ではない。
グラディアの内側を知り尽くした指先が、真珠を引き寄せて、膣襞の狭間にずりゅずりゅと擦りつけてくる。
「ぁああ、あ……ああ、あっ」
「真珠は気に入ったか?」
囁くリカードの片手が、残ったもうひとつの耳飾りを外した。
何をするのかと思う間もなく、陰核の表面に真珠を擦りつけられ、壁に爪を立ててしまう。
「はぁぁっ……!」
「ここも膨らんできたな……それこそ、真珠みたいに」
愛液をぬるぬると纏った真珠が、小さな肉芽の上で円を描く。
神経の塊のような場所を、そんなやり方でいたぶられては、とても立っていられない。
「やぁ、ああ……やめて……あぁ、あ……」
びりびりと脳天に響くような愉悦に、グラディアは力の抜けた声をあげた。
「兄上はもっとえげつない道具で、女を苛め抜くこともあるらしいぞ?」
「道具って……どんな……」
「お前が知りたいなら、調達してきてやるけどな」
いつの間にかトラウザーズの前立てをゆるめたリカードが、昂った己のものを、潤み切った秘口に押し当てた。
「まずは、このまま――……っ」
「ひ、あああ、あぁ……!」
中に真珠を入れられたまま、がちがちになった肉竿が一気に滑り込んでくる。
亀頭に押し上げられた真珠が、こつこつと子壺の入り口を叩き、未知の快楽でグラディアを惑乱させた。
「あぁ、や、中……変っ……」
「は――いつもより締めつけてきてるのに?」
リカードの吐息が項に落ちる、その感覚にもぶるっと首をすくめてしまう。
腰を掴まれて引きつけられ、奔放に肉棒を抜き差しされて、グラディアはせり上がる愉悦に声をあげた。
「ああぁ、いや、激し……ぁああっ!」
「こっちでも感じていいんだぞ?」
顔を出しきった肉芽に、耳飾りの金具の部分を押し当てられて、グラディアの体はびくんと跳ねた。
「冷た……っ」
「お前がそれだけ熱くなってるんだろ。中にいても伝わってくる……根本から包まれて、蕩かされそうだ」
ぷつりと育った陰核を、温度のない金属がゆるゆると撫でていく。
その刺激に蜜洞がきゅっと狭まり、ただでさえ大きな肉棒の質量を、いっそうまざまざと感じてしまう。
「うぅ――……っ」
内部をぐいぐいと押し上げる雄茎の輪郭通りに、花筒が変じていくのがわかった。
それはリカードも感じているようで、耳朶を舐りながら囁いてくる。
「こんなふうに、俺の形に馴染みきったら、兄上のものじゃ物足りなくなるかもしれないな」
「ぁ……ああ、あ……」
「お前もこうされるのが気に入ってきただろう? どうなんだ? 答えろよ」
ぬぐぬぐと陽根を捏ね回されながら問いかけられて、陥落寸前のグラディアの心に、なけなしの反発心が湧いた。
「気に入って、なんか……これは単に、『側室教育』の一環で……」
「あくまで兄上のために、か?」
さっきからリカードは、何度もザクールのことを口に出す。
その声は普段とは違い、冷え冷えとして、グラディアを奇妙に不安な心地にさせた。
「――だったら、とことんまで淫らな女になってみろ」
「あっ……!」
首の後ろを掴まれて、壁にすがっていた上半身を無理矢理に押し下げられた。
がくんとその場に膝をつくと、後ろからがつがつと乱暴に、リカードの雄刀が抜き差しされる。
「こんな恰好……あぁあん……っ」
床の上に這いつくばったまま、リカードを受け入れるなんて初めてだ。
裸の尻が高々と掲げられ、ぱっくりと割れた恥肉が男根を深々と咥えている光景も、彼には丸見えなはずだった。
「いや、見ないで……っ」
嵐に見舞われたような快感の中でも、羞恥だけは薄れない。
思わず腰を揺すり、結合部に手を伸ばして隠そうとするが、たやすく手首を掴まれる。
「いい眺めだぞ、グラディア」
ほの暗い興奮を滲ませた声に、背筋がぞくりとした。
「中も外も真珠で責められて……いっぱい涎を零して、ひくひくしてる」
「やめて……」
「もっと声をあげて、自分から腰を振ってみればいい。そうすればきっと、兄上もお前の体に夢中になる」
「ぁあああっ!」
花芽を押し潰すように真珠をにちにちと動かされて、意志に反した嬌声が迸った。
無意識のうちに下肢が揺れ、内部の摩擦でまた体温があがる。
「そうだ――できてるじゃないか、いやらしい動き」
「い、ぁあ、は……んっ……」
動いてしまうつもりはないのに、鋭敏な尖りをいたぶられると、腰が自然と上下に振れた。
そのたびに中で真珠が動き、雄芯がずるりと擦れる。
目の前がちかちかするような感覚がグラディアを襲い、息が荒くなっていった。
「ああんっ……はぁあ、や……深いぃ……っ」
後ろから突かれると、いつもとは違う場所を雁首が抉り、怖いほどの快感が突き抜ける。
ぐちょぐちょと淫らな水音が耳を嬲り、蕩け出た蜜はリカードの叢までをもしとどに濡らしていた。
「もっと、呑み込んで――奥まで味わえよ……相手が俺じゃなきゃ、二度と満足できなくなるくらいに……」
リカードが何を言っているのか、わかるようでわからない。
もはやグラディアは完全に、リカードの淫戯の虜だった。
ぴんとしこり勃った乳首が、ドレスの布を押し上げて痛い。その痛みすら快楽になるほど、与えられる刺激のすべてに耽溺していく。
「……こっち向け」
伸びてきた手に顎を掴まれ、首を後ろに捻じ曲げられた。
不自然な体勢のまま彼と目が合い、切りつけられるような視線の強さに息を呑む。
「っ、ん……!」
リカードの唇に唇を覆われ、ぐっと舌をねじ込まれた。
喉奥まで犯すような性急な動きで、歯列の裏を、上顎を、頬の内側を舐め尽くされる。
「なぁ……グラディア……」
貪るようなキスをしながらの声が、ふいに真剣みを帯びた。
「俺じゃ駄目なのか」
「……え?」
「――兄上の側室なんかやめて、俺の嫁になれよ」
「あんっ……」
お尻が冷たくなったと思ったら、スカートを大きくたくしあげられ、下半身が丸出しにされていた。
尻たぶを掴んでぐにぐにと揉まれるだけで、この先に起こることを予感した蜜壺が、じゅくりと熱く濡れそぼつ。
リカードの指が、後ろからいきなり二本も突き入れられてきた。
「ほら、こんなにずぶずぶ入ってく。お前も期待してたのか?」
「やぁあっ……違……」
首を左右に振るが、じゅぷじゅぷと卑猥な水音を立ててしまっていては、言い訳のしようもなかった。
最近のグラディアはリカードに近づかれるだけで――いや、彼のことを思い浮かべるだけでも胸がどきどきと騒ぎだし、情交の記憶が目覚めてしまう。
体に染み込んだ愉悦が忘れられず、何もされないうちから、秘処が熱く潤むのがわかるくらいに。
(どうしてこんな、はしたない体に……)
淫蕩な女になってしまった悲しみはあるが、こうして触れてもらえることが嫌ではないのもまた事実だった。
言葉こそ意地悪に聞こえても、リカードが内壁をまさぐる動きは、決して乱暴ではない。
グラディアの内側を知り尽くした指先が、真珠を引き寄せて、膣襞の狭間にずりゅずりゅと擦りつけてくる。
「ぁああ、あ……ああ、あっ」
「真珠は気に入ったか?」
囁くリカードの片手が、残ったもうひとつの耳飾りを外した。
何をするのかと思う間もなく、陰核の表面に真珠を擦りつけられ、壁に爪を立ててしまう。
「はぁぁっ……!」
「ここも膨らんできたな……それこそ、真珠みたいに」
愛液をぬるぬると纏った真珠が、小さな肉芽の上で円を描く。
神経の塊のような場所を、そんなやり方でいたぶられては、とても立っていられない。
「やぁ、ああ……やめて……あぁ、あ……」
びりびりと脳天に響くような愉悦に、グラディアは力の抜けた声をあげた。
「兄上はもっとえげつない道具で、女を苛め抜くこともあるらしいぞ?」
「道具って……どんな……」
「お前が知りたいなら、調達してきてやるけどな」
いつの間にかトラウザーズの前立てをゆるめたリカードが、昂った己のものを、潤み切った秘口に押し当てた。
「まずは、このまま――……っ」
「ひ、あああ、あぁ……!」
中に真珠を入れられたまま、がちがちになった肉竿が一気に滑り込んでくる。
亀頭に押し上げられた真珠が、こつこつと子壺の入り口を叩き、未知の快楽でグラディアを惑乱させた。
「あぁ、や、中……変っ……」
「は――いつもより締めつけてきてるのに?」
リカードの吐息が項に落ちる、その感覚にもぶるっと首をすくめてしまう。
腰を掴まれて引きつけられ、奔放に肉棒を抜き差しされて、グラディアはせり上がる愉悦に声をあげた。
「ああぁ、いや、激し……ぁああっ!」
「こっちでも感じていいんだぞ?」
顔を出しきった肉芽に、耳飾りの金具の部分を押し当てられて、グラディアの体はびくんと跳ねた。
「冷た……っ」
「お前がそれだけ熱くなってるんだろ。中にいても伝わってくる……根本から包まれて、蕩かされそうだ」
ぷつりと育った陰核を、温度のない金属がゆるゆると撫でていく。
その刺激に蜜洞がきゅっと狭まり、ただでさえ大きな肉棒の質量を、いっそうまざまざと感じてしまう。
「うぅ――……っ」
内部をぐいぐいと押し上げる雄茎の輪郭通りに、花筒が変じていくのがわかった。
それはリカードも感じているようで、耳朶を舐りながら囁いてくる。
「こんなふうに、俺の形に馴染みきったら、兄上のものじゃ物足りなくなるかもしれないな」
「ぁ……ああ、あ……」
「お前もこうされるのが気に入ってきただろう? どうなんだ? 答えろよ」
ぬぐぬぐと陽根を捏ね回されながら問いかけられて、陥落寸前のグラディアの心に、なけなしの反発心が湧いた。
「気に入って、なんか……これは単に、『側室教育』の一環で……」
「あくまで兄上のために、か?」
さっきからリカードは、何度もザクールのことを口に出す。
その声は普段とは違い、冷え冷えとして、グラディアを奇妙に不安な心地にさせた。
「――だったら、とことんまで淫らな女になってみろ」
「あっ……!」
首の後ろを掴まれて、壁にすがっていた上半身を無理矢理に押し下げられた。
がくんとその場に膝をつくと、後ろからがつがつと乱暴に、リカードの雄刀が抜き差しされる。
「こんな恰好……あぁあん……っ」
床の上に這いつくばったまま、リカードを受け入れるなんて初めてだ。
裸の尻が高々と掲げられ、ぱっくりと割れた恥肉が男根を深々と咥えている光景も、彼には丸見えなはずだった。
「いや、見ないで……っ」
嵐に見舞われたような快感の中でも、羞恥だけは薄れない。
思わず腰を揺すり、結合部に手を伸ばして隠そうとするが、たやすく手首を掴まれる。
「いい眺めだぞ、グラディア」
ほの暗い興奮を滲ませた声に、背筋がぞくりとした。
「中も外も真珠で責められて……いっぱい涎を零して、ひくひくしてる」
「やめて……」
「もっと声をあげて、自分から腰を振ってみればいい。そうすればきっと、兄上もお前の体に夢中になる」
「ぁあああっ!」
花芽を押し潰すように真珠をにちにちと動かされて、意志に反した嬌声が迸った。
無意識のうちに下肢が揺れ、内部の摩擦でまた体温があがる。
「そうだ――できてるじゃないか、いやらしい動き」
「い、ぁあ、は……んっ……」
動いてしまうつもりはないのに、鋭敏な尖りをいたぶられると、腰が自然と上下に振れた。
そのたびに中で真珠が動き、雄芯がずるりと擦れる。
目の前がちかちかするような感覚がグラディアを襲い、息が荒くなっていった。
「ああんっ……はぁあ、や……深いぃ……っ」
後ろから突かれると、いつもとは違う場所を雁首が抉り、怖いほどの快感が突き抜ける。
ぐちょぐちょと淫らな水音が耳を嬲り、蕩け出た蜜はリカードの叢までをもしとどに濡らしていた。
「もっと、呑み込んで――奥まで味わえよ……相手が俺じゃなきゃ、二度と満足できなくなるくらいに……」
リカードが何を言っているのか、わかるようでわからない。
もはやグラディアは完全に、リカードの淫戯の虜だった。
ぴんとしこり勃った乳首が、ドレスの布を押し上げて痛い。その痛みすら快楽になるほど、与えられる刺激のすべてに耽溺していく。
「……こっち向け」
伸びてきた手に顎を掴まれ、首を後ろに捻じ曲げられた。
不自然な体勢のまま彼と目が合い、切りつけられるような視線の強さに息を呑む。
「っ、ん……!」
リカードの唇に唇を覆われ、ぐっと舌をねじ込まれた。
喉奥まで犯すような性急な動きで、歯列の裏を、上顎を、頬の内側を舐め尽くされる。
「なぁ……グラディア……」
貪るようなキスをしながらの声が、ふいに真剣みを帯びた。
「俺じゃ駄目なのか」
「……え?」
「――兄上の側室なんかやめて、俺の嫁になれよ」